ベトナムの中心に行ったら、浜辺で魚が買えた

2016年04月28日公開

みなさん、こんにちは!
ダナンに転勤しても意識の高い玄人(デブ)を目指す佐井の嫁です。

ダナンと言えば海!
ホーチミンの時とは違ってシーフードが美味しく感じられる今日この頃。
魚が食べたくなると海へ行きます。

我が家は目の前がビーチで、観光客が泳いだりしていますが、バイクで1分ほど行くと遊泳禁止の漁場があります。

1日のうちで5回ほど、浜辺に網を引き上げて漁をしているそうです。
なので、引き上げる時間になると、どこからともなく魚を求めて人々がこの浜辺に集まります。

イカ釣りに使う一寸法師のお椀のような舟に腰を掛け、セリの始まりを待ちます。

すると、どこからともなく 総務のおばちゃん もやってきます。

総務のおばちゃんって私が勝手に呼んでるんですけど、魚が上がると、雑魚を分けたり、重さを量ったり、袋詰めしたり、お金をやりとりしたり、すべてのことを一手に引き受けてます。
このおばちゃんがやってくると、魚が上がってくるまで10分を切ったことがわかります。

地引網をたぐりよせ、たぐりよせ、いよいよ魚と対面です。

そしてここからが総務のおばちゃんの出番。
上がってきた魚を実に手際よく、①魚 ②小魚 ③雑魚 ④ゴミに分けていきます。

よく見るとこの雑魚の中には箱フグもいるようです。
これら売り物にならないものはこの場に放置し、ほったらかし。

お客さんには、私のような一般人からレストラン関係者もいるのでしょうか?
みんな口々に「いくら?」などと聞いていきます。
矢継ぎ早に言われるベトナム語を聞き取れず、毎回その金額を聞き逃してしまう私。
隣の親子連れに「え?今なんぼって言いはった?」ときいている横で、大きな声が。

「それ全部買うでー!」

チョイオーイ!
狙ってたのにーーー!!!

ビニール袋にザザッーと魚が入れられていきます。

「今日は魚」と決めていて、口が「魚」になってしまっているので今更、変更できへんな。
仕方ない、次回夕方まで待つか・・・。

夕方、また浜辺に戻り、総務のおばちゃんに1匹おまけしてもらって、ご機嫌さんに帰っていきました。

利品はコチラ。超新鮮!

帰宅してもまだ魚はバタバタしているので、臆病な私は冷蔵庫に入れてしまいます。

で、これをヌックマム、砂糖、塩に漬け込んだ後、焼いていきます。
焦げやすいので注意せなあかんなー、と思った矢先、2匹は黒焦げ・・・。
(黒焦げについては写真アップなし!)

チョイオーーーイ!

めっさ美味しいーーーやんかーーーい!!!

ベトナムの中心に住んだおかげで、新鮮なお魚にありつける幸せを味わっています。

佐井加奈子

ベトナム在住暦3年になる佐井家の嫁。関西出身とだけあっていつでもアメちゃんを持ち歩きことあるごとに周りに恵んでいる。

本コラムでは、ベトナムで生活している日本人主婦の独特な目線からベトナムを丸裸にしていく。

2015年2月、ホーチミンからダナンに引越したのを機に「ホーチミンの中心で “チョイオーイ” と叫ぶ」から「ダナンの中心で “チョイオーイ” と叫ぶ」に改題。

2016年11月、日本へ帰国。

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