データでわかるベトナム

【第43回】ベトナム人はユニクロを知っているのか?

2018年09月20日公開

今まで何度も噂にあがっていたユニクロのベトナム進出が公式に発表になりました。2019年の秋にホーチミンに1号店をオープン するとのことです。

ユニクロの認知度は?

ユニクロですが、ここ数年でベトナム人の間でも大きく認知されるようになり、今回のアナウンスに喜んでいるのは日本人だけでなく多くのベトナム人も同様です。

数年前は、一部のファッション感度の高い層や海外旅行経験のある富裕層にしか知られていなかった印象ですが、当社がホーチミン・ハノイ在住の18歳から39歳に行なった調査では 55%の人がユニクロを知っている と回答しています。これはZARA(ザラ)、H&M(エイチ・アンド・エム)、Mango(マンゴー)などのファストファッションブランドに続く数字です。

ユニクロを知るきっかけとなったのは、インターネットやFacebook(フェイスブック)などのオンラインの影響や友達からの口コミに加えて、テニス選手などのスポーツプレイヤーがブランドアンバサダーとして活躍している点や、多くの海外店舗から輸入されたユニクロ商品が既に色々な店舗で販売されており、商品を目にする機会が多くなっていることも影響しています。

ユニクロのブランドイメージは?

またベトナムの人々はユニクロのブランドイメージについても非常に好意的です。これは東南アジア全体で言えることで、実際日本では見かけないユニクロロゴの入ったポロシャツなどを着用している人を見かけることも少なくありません。

ユニクロのイメージとしては圧倒的に「高品質」 といった印象を持っている人が多く、逆に日本と異なり価格の安さを挙げる人は少数です。ほとんどのベトナム人にとってZARAやユニクロなどのファストファッションは高額な贅沢品に位置付けられますが、ユニクロはZARAと比べて「高品質」のイメージが強い反面、「オシャレ」「デザインが良い」などのファッション性についてはZARAが上回っています。

ZARAH&M などのファストファッション店舗がベトナムに2016年以降に進出し、多くのお客様を集めています。同様の認知力を誇るユニクロの期待値も高く、大きく期待できるのではないでしょうか?

株式会社Asia Plus代表取締役社長 黒川賢吾

株式会社Asia Plus ( www.asia-plus.net )代表取締役社長。

NTT、ソニー、ユニクロにて海外マーケティングを担当。

2014年にAsia Plusを設立しベトナムマーケットリサーチサービス「Q&Me( www.qandme.net )」を展開中

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