【第11回】「おそとでウイスキーソーダをがぶ飲みしながら、踊る若者を見てみた」の巻

2017年07月21日公開

こんにちは、おそと呑み研究所所長の加藤です。

雨季ど真ん中 ですね~。
雨季はおそとで呑んでるつもりが、いきなり屋根が出てきてお部屋に変身!なんてこともよくあります。

以前は、全員で「くるくる?そろそろ??きたー、きゃー!」と言って、屋根や室内に芋洗い状態でお客さん全員でキュンキュンに集まって雨露を凌いでいました。
ずっとあると思っていたあの風景も、最近の街の発展により自動屋根が導入され、少なくなってきました。
スコールが来る直前の風が吹いたりするタイミングの街のざわめきや戸惑いがなくなったのは少し悲しいですが、これもベトナム発展の表と裏で、何かを手に入れる為に手放した何かの一つなんだろうなと。

そういえば、 ベトナムもシンガポールみたいな街になる! って宣言して、とりあえず街の至るところで、歩道をキレイにして拡張しています。
ウチの会社 の目の前の大通りも、信号機がつき、なんと人が渡る歩道のスペースができました。(誰もそこを通ってませんが。)

友だちのベトナム人に 「ベトナムシンガ化計画は君は賛成なのかい?躍動する混沌と滲み出る艶と色気。少しの利便性があればいいじゃない。機械的な清潔さとか、あんなアイコン今更必要??」 と聞いてみました。

そうすると、 「キレイになるのは賛成だが、絶対あんなキレイにならないから大丈夫。もし必要以上にキレイにしたら、責任持ってちゃんと汚すから心配しないで。」 とこちらの気持ちを慮った満点回答が…。

この国には文化継承を真面目に考えている次世代がちゃんと育ってるんだなと一安心。
同時に、おそと呑み研究所を継続していけるなと確信も持ちました。

 

今回は、 肥満、プリン体に悩む40代以上のおっさんが絶対外せない、若さと健康を取り戻すおそと をご紹介します。

皆さんからの1番の悩みとして、 「おそとは基本ビールじゃん!おそとの雰囲気に酔うために酒は必要だけど、健康上の問題でウイスキー、ワインが飲める場所に行かざるを得ない。だから室内なんだよね。」 と。

正直、私もこの質問には困っておりました…。
いつも「プリン体上等、尿酸値上げたい!」と全力で虚勢を張り続けていた私自身も、正直に言います。
おそとに呑みに行く時は、1杯目はビールですが、2杯目からはペットボトルに入れたウイスキーか、持ち込んだワインを飲んでいます…。

なぜなら、尿酸値が上がるのがおっかないからです!
尿酸値を下げる薬剤を飲みたくないからです!

経験者から聞く、「風が吹いても痛い!という例え以上に生きてるだけで痛い!発症したら20m歩くのに2時間半かかった。最後は道を転がったよ。」というホラートークが頭から離れず、ずっとビビッているからです。

ただ、仕事終わって「おそと行くぜー!」って楽しくなってる時に、ウイスキーやワインを準備するのを忘れてて、おそと呑み周辺で買おう!と思っても、意外と売ってなかったりことがあるのも事実…。
おそと呑みは勿論大好きだし、世界遺産なんかより全然ステキな文化で守る気満々ですが、 おそと呑みより守りたいものは、誰しも同じ、やっぱり健康です

仕事に忙しい皆さんが、突発的なおそとでも自分の健康を害することなく立ち寄れるという、ニッチ過ぎですが、それらを両立してるおそと、今回はそんなお店です。

ここは当研究所調べによると、少なくともホーチミン市内では唯一おそとを楽しみながら、お部屋の若者ダンスチームの練習風景をつまみに、ウイスキーソーダとカクテル類が呑めるお店です。

勿論通常のおそとは十分楽しめます。
雨がアスファルトに反射してキラキラとキレイな感じや、タクシーの風圧、水しぶきの味わい。

それを地面に近い椅子にウイスキーソーダ(4万5000VND〔約222円〕)と乾き物やフレンチポテトを置いて、自分に丁寧に入れていく…。

乾き物やフレンチフライも、これができたてで美味。
「あれ?」と思う位美味しいので、ちょっと驚きましたが、やはりおそとのエキスが十二分に抽出されてるんだと思います。

交差点でバンバン車が通るので、確かな背徳感も十分。
表舞台で、プリン体数値を上げることなく、糖質制限を妨げることなく、ウイスキーソーダが全身を受け止める。

ウイスキーソーダを地面に置いてみると、自分の糖質も尿酸値も大地に還元されてる気が…。

それも平日からイケる。
これだけで、3区までのタクシー代は十分元取れます。

ちょっとトイレに行こうとすると、昼間はカフェなのでしょう。
店内は若いダンスチーム舞台のために、机と椅子が積まれています。

後ろから見た舞台はただの開店前っぽいですが、ここが既に稽古場としての熱を帯びています。

手前にお酒を作るカウンターがあり、若者はそこでオーナーが作るものを運びます。

オーダーを運び終わるたびに、個人ダンス練習がスタート。
ついにもう1つの舞台が幕開けです。

とにかく狭いスペースでくるくる回ったり、跳んだりしています。
楽しさはなく、修行僧の様に黙々と踊っています。

上半身裸でも、全部着ててもテンションは同じです。

何者でもないけど何者にでもなれるという根拠ゼロだけど眩し過ぎるエネルギー、答えを先送りしまくれる可能性の塊と、ストレッチしかしねえという躍動感と、どうしても目を離せない欲望と野望感、すべてが舞台から飛び散ってきます。

そんな彼らをじーっとおそとからウイスキーソーダで見学。

あー、眩し。
眩し酔いです…。

彼らはきっとプリン体とか、尿酸値とかのベトナム語さえ知らないはず。
プリン体なんてただの旨み成分に、動揺し、怯えてるおっさんをきっと笑うのでしょう。
間違いなく20年前の自分だったらそうしたはず。
「旨み成分に人生を脅かされてるくそじじいになるもんか!」と。

けど同時に、わかるよ、そんな君達にも存在するそこはかとない不安感や自信のなさを。
不安定、不満、不安を全部抱えきれないほどまだ純粋すぎてピュアな君達は、失敗したり汚れるのが怖くて、誰かを傷つけたり、無意識に自分を証明できる何かを探していることに。
ちゃんと汚れたほうがいいよ、そしたら純粋でいられるから…。

最後に一つだけ言わせて。
「おっさんの人生も意外と楽しいよ、ただ家族を持ち、守るものがある弱さと強さの間に、旨み成分のプリン体が溜まってるだけなのだよ。」
という、 不思議なことに、かの夜回り先生のような気持ちにもなれちゃいます

口に出すとおっさんのただのクソ説教になり若者へ迷惑をかけるので、心の会話を存分にお楽しみ頂ければ、おそとは全て受け入れてくれるはず。

嘘つきの日本語話者女子と、安酒しかない日式カラオケもたまにはいいですが、こういった同性で頑張ってる若者との心の会話も明日へのモチベーションにもなるはず。

おそとでヘルシーな若者を見ながら、夜回り先生へのショートトリップも可能なこのお店へウイスキーソーダを呑みに是非行ってみてください!

~今回の研究結果~
1. ウイスキーソーダでおそとと健康は見事にシンクロする。
2. もう「プリン体上等!尿酸が足りない!」とか言うのは卒業。

 

今回行ったお店

詳しくはこちら! >>  May(マイ)

おそと呑み研究所所長 加藤将司

某外資系人材紹介会社 勤務 

ベトナムのおそと呑みをこよなく愛し、その素晴らしさを広めるため、日々普及活動に勤しんでいる。おそと呑み親善大使に任命してもらうことが、目下の目標。(どこから任命されるのかは不明)

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