【第2回】「おそとでヤギのおっぱいを食べる」の巻

2015年05月06日公開

こんにちは!
おそと呑み研究所所長の加藤です。

今回はあまりにも有名過ぎて逆に、日本人の足が遠のいたと噂される「ヤギのおっぱい焼肉」の名店 Lẩu Dê 218 へ、この機会に改めて行ってみました。

ヤギのおっぱいって、なんなのさ?

ベトナムに馴染みのない方だと、「えっ、ヤギ肉? しかも、おっぱい??」と驚かれるかもしれません。

ベトナムでは、ヤギのおっぱいは言わずと知れた南部の名物料理です。そして、このお店は、その中でも名店中の名店です。

ただ、私がこの日2か所目のハシゴ酒ということで、既に楽しくもあり、語感遊びに入りかけていたので、ひとつの質問をずっと言い続けてしまいました。

その質問とは、これも言わずと知れた、皆さん全員の疑問。

「ここのヤギのおっぱいは、本当にヤギのおっぱいですか??」

ベトナム人からよく聞く都市伝説、「そんなにヤギがいっぱいいるわけない!豚や牛のおっぱいも混じってる!」という例のアレです。

アラフォー世代ならわかる80年代の禁断の問い。「ここのハンバーガーはミミズが入ってますか?」に近いかもしれません。

恐る恐る言うならともかく、最高の笑顔で元気に店員さんに聞いてみました。

突然の不躾な、無礼な問いに対して、店員さんは笑顔で 「はい、安心して下さい。本物のやぎですよ!」 と答えてくださいました。

早くも、 ホンモノのやぎのおっぱい確定!!

こんな失礼な質問、水滸伝であれば、それこそヤギの肉と酒を振る舞い、「すまぬ!おぬしが許してくれるなら一緒に飲もう。それが男の謝り方でもある」と口ずさみたなくなる位の心境でした。申し訳ございません。

この質問、思いついたら他店でも聞いてますが、当たり前ですが、みんな同じように「はい、本物のやぎですよ!」答えてくれます。

何はともあれ、ここはおそと。信じたモノ勝ちだと。。。

やはり味は美味しい~!

ジューシーで、食感は牛タンの親戚のようで、炭火もくもくなのでたまりません。
ビールもくいくい呑めちゃいます!
おそとで食べるにはサイコーです!

ヤギのおっぱい焼肉以外にも、ヤギ鍋なんかもあります!

この店はお外はお外なのですが、道路との距離があまりにもあり、正直、「おそと呑み研究所」メンバーにとっては若干の物足りなさがありました。

ここまで美味しいモノを企業努力によりこのコストで提供して頂いてる消費者として、これ以上の価値を提供しろ!というのは、ずいぶんなお門違いかなと。

そこは、自分たちで改善を!
いつもは寄ってきたとしてもコミュニケーションをとっていなかった物売りのおばちゃんに、超攻撃的にコミュニケーションをとって、おばちゃんと道路に擦り寄ってみました。

そうしたら、当たり前ですが、背中にいつものタクシー&バイクの風を感じて、また地面のアスファルトの息吹や鼓動にも触れられ、ヤギのおっぱいとビールが、更に美味しく感じました。

そうです、いつもの見慣れた「おそと呑み」の風景がそこにはありました。

いつもだったら、物売りのおばちゃんがきたら首をイヤイヤ、と振るだけで何もなかったのですが、「んじゃ1個ちょうだい!」と言うだけでこんなに世界が変わって見えるとは。

またひとつ、おそと呑みからレッスンを受けた一日でした。

~今回の研究成果~
1、本物のやぎのおっぱいかって?! 信じるものは救われる!
2、物売りのおばちゃんと仲良くなったら、120%「おそと呑み」を楽しめる!

Lẩu Dê のお店情報、 詳細はこちら>>

おそと呑み研究所所長 加藤将司

某外資系人材紹介会社 勤務 

ベトナムのおそと呑みをこよなく愛し、その素晴らしさを広めるため、日々普及活動に勤しんでいる。おそと呑み親善大使に任命してもらうことが、目下の目標。(どこから任命されるのかは不明)

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2018年4月 日本へ帰国。

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