豚が如く

【3部作】ブタタカシ ボーティサウで朝食を~前編~

2015年12月15日公開

こんにちは。 ホーチミンのタモリ こと、佐井です。
「みんな、明日も読んでくれるかな?」「いいとも!」

あれ、 第十七回 の入りと一緒では?
もしかしてコピペミス?
と、お気づきの読者は、当コラムのかなりの愛読者だと思います。
ご愛読ありがとうございます。

しかし、残念ながらミステイクではございません!!
そう、今回もベトナムの街をブラブラする「ブラタモリ」ならぬ 「ブタタカシ」 です。

前回、レバンタム公園をブラブラする時に渡ったボーティサウ通り。
実はこの通り、朝は大量の屋台が立ちます。
今回は、 「ボーティサウをブラブラしながら朝食を買い食いする」 という企画です。

私自身、「ブタタカシ」はまた3か月後くらいにやろうと思っていましたが、他の企画の取材が間に合わなかったとか、色々大人の事情で、まさかの連続です。
大人の事情は怖いです。


バインセオ46A

というわけで、集合は朝7時。ホーチミンの有名ベトナム風お好み焼き店 バインセオ46A 前。
夜には大量の地元民と観光客でにぎわうこのお店も、朝7時は開店前で誰もいません。

そして、今回の参加者は、まずは、 デブサミットの頭脳、軍師石原さん。


お腹のでっぱりで数字がゆがんでいます

そして、 ビール日本代表の山崎さん。


長ズボン+サンダルのベトナムスタイル

この、全く朝の似合わない2人にバランスを取るためか、山崎さんの彼女も一緒に来てくれました。


やっぱり女性が入ると華があります

この3人に、佐井が加わったメンバーで、今日はブラブラしてい行こうと思います。


カメラが小さいわけではありません

そして、実際にブラブラするのは、下の地図のとおりです。

レバンタム公園の横(赤いマーク)から南西方向に約300m先までの区間です。
わずか300mなのですが、朝は実に30近い屋台が立ち並びます。

この道、朝は確実に交通渋滞になり、バイクの速度が落ちて立ち寄りやすくなるので、バイクに乗った通勤客を目当てにしているものと思われます。
市内には、こんな風に屋台が密集するエリアが他にもたくさんあります。


ブタタカシ開始!

というわけで、早速ブラブラしていく4人です。

この日は土曜日。
月~土の朝7時台が、屋台営業時間の書き入れ時と思われます。
日曜日は営業していない店が多いので、ご注意ください。

まず見つけたのはこちら。


ソイマンのお店

ソイマン(xôi mặn)の「xôi」は「おこわ」、「mặn」は「塩辛い」つまり「肉の入った」という意味。
おこわには甘く味付けしたデザート的なものもあるので、それと区別しています。

それでは、早速注文してみましょう。
注文を受けるとおばちゃんが、もち米で炊いたおこわをよそいます。


アルミのセイロにおこわが入っています

その上に、ベトナム風のハム、豚肉が原料のでんぶ、香草、ウズラの卵をなどなどをトッピングしていきます。


じゃんじゃんのっけてください!

お好みでチリソースもかけてくれて、こんな感じのでき上がり。


いいにおい!

お値段は1万5000VND(約82円)なり。
日本でヨーグルトを買った時についてくるような小さくて心もとないプラスチックのスプーンをもらって食べます。


さっそく頂くぜ!

普通に美味しいです。


う、うまい!

ビール日本代表山崎さんもご満悦の表情。


どれどれ・・・

石原さんも


はむはむはむ

夢中でがっついています。


いただきやっす

私佐井もいただきますが・・・


うまうま

うーん美味しい!
いわゆる醤油系のおこわに、色々な肉が乗っていて、日本人でも想像しやすい味だと思います。
もち米もしっかりもっちりしていて美味しいし、お腹にも優しそうな、朝ご飯にはもってこいの一品です。

 
ソイマイから5mも行かないところに、次の屋台、ベトナムの朝ご飯の定番バインミー(bánh mì)がありました。


バインミー屋さん

以前、 巨大バインミー の時にも触れましたが、バインミーとは、ベトナム風に焼き上げたパンのこと。
そして、このバインミーの屋台は、バインミーを使ったサンドイッチ屋さんです。

注文すると、おばちゃんがすぐに作り始めます。


早すぎて手元が見えない!(ウソです)

さすがにベトナムを代表するファストフードだけあって、おばちゃんの手際がメチャメチャいい。
注文から約20秒で完成しました。
こちらも、お値段は1万5000VND(約82円)なり。

でき上がった中身はどんな感じかというと

でん、

でん、でん、

でん、でん、でん!

とこんな感じです。

きゅうり、パクチー、人参、スライスオニオンがたっぷり。
かなりヘルシーなバインミーです。

バケットには、豚肉のパテとバターが塗られていて、細切りの豚肉も入っています。


さくさく

ちなみに、こちらのバインミー、バケット部分が焼き立てなのか、とてもさっくりした手触り。


ゆっくりいくよ~

バケットがサクッとちぎれる所をお伝えようとする、ビール代表山崎さんです。


いいね~いいね~

かなりいい感じでサクッとちぎれてきた!!


ああっ!?

が、当たり前ですが中のキュウリがちぎれない・・・。残念 (>_<)

そんな味噌はついてしまいましたが、お味のほうは実に美味しい。


く~っ!さくさく!

バインミーは、佐井も色々食べてきましたが、バケット部分のサクサク感がここまでのものは今まで食べたことがないです。


むふむふ

バインミーをちぎることに失敗した山崎さんも、バインミーの美味しさに上機嫌。


おいし~

山崎さんの彼女も美味しそうに食べてます。


ほっほ~

石原さんもご満悦の表情。

野菜たっぷりの健康志向と、美味しさを高いレベルで融合していて、ここのバインミーは初めて食べたのですが、また買いに来ようと強く思いました。

 
さてさて、食べ進めて行くうちに、山崎さん。

「何か飲み物ほしいですねぇ~~」

これは朝7時台から、ビールを飲もうとしているのか?
と思いましたが、そんなわけではなく普通に飲み物が欲しいらしい。

もちろんこの屋台ストリート、飲み物を売ってる店もあります。


サトウキビジュースのお店

丁度バインミー屋の隣にヌックミア(nước mía=サトウキビジュース)のお店が。


サトウキビ搾り機

この機械で、生のサトウキビから搾ってくれます。
サトウキビジュースのお店 は、ベトナム中いたるところにあるメジャーな職業。
もちろんこの朝の屋台の中にもありました。


あっという間にできたてジュース

こちらの、お値段は1万VND(約55円)なり。
ベトナムに来てからよく思うのですが、食べ物の値段に対して、飲み物高くないか?と感じてしまいます。

さっきのソイマイとか、バインミーの1万5000VND(約82円)に比べて、どうも高すぎるのではと納得がいきません。
こう感じるのは、お腹が膨れないものに金を出したくない、デブの固形食物信仰によるものなのでしょうか(汗)
(※ここは中心街なので、お値段はお高めです)


どれどれ

何はともあれ、飲んでみます。

あま~~~~~~~~~ぃ。

スピードワゴン井戸田もびっくりするほどの甘さ。


あますぎだよ~

ドラマSPECの中で、戸田恵梨香がハチミツを一気飲みするのを見て、上司役の竜雷太が 「糖尿病なら即死だな」 と言うシーンがありますが、まさにそんなイメージです。

この屋台は絶対、サトウキビの他にも糖分が追加されていそうです。
甘いもの好きにはたまらないかもしれません。

ちょっとヌックミアが甘すぎたこともあり、隣にある謎の屋台にも顔を出します。


何を売っているのかな?

どうやらここでは、スアダウナン(sữa đậu nành=豆乳)のホット(nóng)を売っているらしい。

注文すると、大釜から豆乳らしきものをコップにすくい、さらに何か 白い粉 を投入しています。


白い粉を入れてぐるぐるかき混ぜる

まさかこれも甘いのでは?

と激しく不安にかられつつお支払い。


これ大丈夫かなあ

こちらも、お値段は1万VND(約55円)なり。
やはり飲み物高い!!


どれどれ・・・

そして、実際に飲んでみると


いける!

あ、意外とさっぱりしてて美味しい。
しかも、 激しく豆乳な味 で、すごく体にも良さそう。


朝にぴったり

というわけで、やっと飲み物も飲めて、すっきりする4人でした。

 
そうこうしているうちに、道の向こうから宝くじ売りのおばちゃんが。


宝くじ売りのおばちゃん

ベトナムでは、こんな感じで、 宝くじ を売っている人がたくさんいます。


お買い上げ!

佐井と石原さんが見なかったことしようとする中、ビール日本代表の山崎さんは、おばちゃんを呼びとめて宝くじ購入。


当たったらビール世界代表戦を主催する!

山崎さん、どうやら毎週宝くじを買うことを趣味にしているようです。

 
さらに歩いて行くと、こんな感じのポップコーンの屋台がありました。


ポップコーン屋さん

朝7時、ポップコーンを買いに来る人っが居るのかとても気になりますが、我々が見ている間は、誰も買っていませんでした・・・。

 
さらに街中いたるところにあるコムタム(cơm tấm=壊れ米の皿飯屋さん)もあり、実に色々な屋台が早朝から営業中。


コムタム屋さん

ブラブラし始めてから20分経過。
まだ300mの内、70mしか進んでいませんが、すでに4軒の屋台で買い食いをしました。
思ったよりも多い屋台群に、なかなか前に進むことができません。


残された道のりは長い

しかも、この先まだまだ屋台が続いて行きます。
果たして、4人は最後まで食べ続けられるのか。

次週に続く

佐井高志

ベトナム在住暦3年になる佐井家の旦那。通称「親方」

日本にいた頃にパワーリフティング、アメリカンフットボールをやっていたこともあり、とにかく体がでかい。ベトナムにいるデブを取りまとめる使命を自らに課している。

このコラムでは、デブだからこそのチャレンジをはじめ、ベトナムがデブにとって住みやすい国なのかどうかを身をもって徹底検証。2013年よりホーチミン市に在住し、2016年よりダナンへ転勤したのをきっかけに、コラムタイトルを『豚が如く~ホーチミン編~』から『豚が如く』に改題。目下、ダナンでデブを開拓中。

2016年11月日本へ帰国。

2018年9月再度ダナンに駐在。

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