豚が如く

【ダナン編】豚の兜煮を食らう?

2016年05月18日公開

こんにちは、 ダナンのバービー こと佐井です。

「イエス!!フォーリンデブ!!」

そう、先日テレビで、 「フォーリンデブはっしー」さんと言うグルメエンターテイナーさんのブログ がとても人気だと知りました。
ブログを見てみると、とても美味しそうなお肉の写真がオンパレード。
日本各地のお肉イベントなどでも、お肉のエバンジェリストとして呼ばれるらしく、日本でデブの布教をしている「意識高い系」です。

これは負けていられない、こちらもお肉のグルメレポートをしなければ!!
というわけで、先日ダナンで一緒に働いているチームで豚肉を食べに行ったのですが、その時に とんでも豚料理 に巡り合いました!!
 

何と・・・ 豚の兜煮です。
 

兜煮といえば、日本人的には鯛とかマグロとか、お魚ちゃんと決まっていますが、何と、ここダナンでは、豚の兜煮があるというのです。

改めて取材しなくては、ということで、早速行ってまいりました。


ダナン市Ngô Quyền(ゴークイエン)通り

場所はダナンでも有数大通り、Ngô Quyền(ゴークイエン)通りの北のはずれ。
大通りの脇にひっそり佇むのが、こちらの Quán Huệ(クアン・フエ) です。


Quán Huệ(クアン・フエ)


フエ市のHuếではなく、Huệ(恵)です

フエさんという人がやっているお店らしいです。
名前の下に、Tai Mui, Ba chỉ nướng(タイ ムイ バーチー ヌオン)と書いてある。
nướngは「焼く」の意味で、Ba chỉが豚ばら肉、 Tai Muiは耳と鼻!!!
看板からして「豚の兜」がありそうな気配ぷんぷんです。


店の中には大きなオーブン的なものが

お店のお前にはこんな感じで、肉を焼くオーブン的なものが回転しています。


こ、この光景は・・・・

なにやら、ゲーム「モンスターハンター」で見たことがあるような光景


おいしそう!

余分な脂肪をしっかり落としますという勢いで、回転するたびに肉汁が滴っていく様は、激しく食欲をそそります。


こんがり焼かれたお肉

店の入り口には調理場があり、オーブンで炙られた肉が切り分けられていきます。


他にも料理がいろいろ

肉の他にも、ホルモンっぽいものが切り分けられていました。
もうヨダレが止まりません。


細長い店内

お店の客席は、この調理場を通り過ぎた向こうにあります。
ぱっと見の印象通り、かなりのローカル度です。


てへぺろ

そして、僕(佐井)です。
表情は 芸人の永井さん を意識してるわけではないですが、そんな感じになってしまいました。てへ。

♪ピカソより~~普通にぃ~~豚肉が好きぃ~~♪


永瀬匡さん似のイケメンby編集部

そして、 前回 に引き続き中森君。
えっ、あれ、服装も前回に引き続いて同じで無いか?


意識の高い玄人(デブ)と素人

そう、実は前回ジムに行ったその足でこちらの取材にきました。
いわゆる2本取りというやつです。
ウェイトトレーニングの後はタンパク質補給が重要ですね。

やはり豚です!!

なお、他にもこちらのお店から合流してくれた人も。

ダナンでインターン中の大学生、森君。

同じく、ダナンでインターン中の大学生、武本君。
なんと、外国語学部ベトナム語学科の学生さんで、ベトナム語がペラペラです。

佐井がお世話になっている会社の社員さんで、中森君の同僚、折下さん。

同じく、中森君の同僚、浅子さんが参加してくれました。

なお、こちらのお店、外国人のお客さんは全く来ないようで、日本人オンリーの 6人もの客に、店員さんも若干緊張気味でした。

メニューはこちら。


手書きのメニュー

勿論、ベトナム語オンリーで、しかも写真も説明もない。
よく見ると、値段の表記もない。

もう、なんだかよくわからないので、ベトナム語学科武本君と、デブの勘を頼りに、注文をしてみます。

一体何が来るんだろうとハラハラ ドキドキしながら待つこと5分。
とりあえず、一品目がやってきました。


見るからに香ばしい!

どうやら先ほど外のオープンでカリカリに焼いていた豚の皮のようです。


これと一緒に食べる

野菜・香草とライスペーパーも一緒についてきます。


のせのせ

ライスペーパーに野菜と香草を載せて


いれいれ

そこにカリカリに焼いた豚の皮を入れて


まきまき

ライスペーパーを巻いて生春巻き状にします。

そしてこれを、 マムトム という調味料につけて食べます(写真右端に写ってるもの)。
マムトムとは、エビを発酵させた調味料。
グレーがかった紫色のペーストで、強烈な臭いを発します。
が、味はなかなかオツな味がします。


うわーっきつっ!

森君も激しい悪臭に耐えながら口に放り込みますが・・・


でも、うまーーー!

なかなかの美味に表情もほころびます。

マムトムの香りは好き嫌いわかれるところですが、カリカリ豚はとても香ばしくて美味しく、ビールのお供に最適なお味です。

なお、もちろん私佐井は、 野菜少なめ、肉多めで巻いて 食べます。

フォーリンデブはっしーさんの言葉を借りると、デブリシャス!!です。

次はどうやら内臓的なものがきました。


やはりマムトムつき

見た目的には、腸っぽい感じがします。
これも、やはりマムトムでいただきます。


ぷにぷに

マムトムの刺激臭にびっくりしながらも、武本君も美味しそうにいただいていました。


ほぐほぐ

こちら、内臓系ということもあり好き嫌いは分かれそうですが、ホルモン好きにはたまらない、こちらもデブリシャス!!

続きまして出てきたのがこちら。


これも見るからに香ばしい!が、よくみると・・・・

どうやら鳥をまるっと焼いてブツブツに切ったもののようです。


くちばしが・・・・目が・・・・

無造作に並べられた肉塊の中に、明らかに頭と思われるパーツも混じっていたので間違いないでしょう。


でもおいしい!

こちらはレモン塩でいただくのですが、香ばしく焼き上がった鳥がとてもジューシーで美味しかったです。


箸がとまらない!

ビールとの相性が最高で、次々箸が出てしまい、あっという間に食べつくしてしまいました。

さてさて、本題の 豚の兜煮 を注文しようと、ベトナム語学科武本君にけしかけます。


ほんじゃ、いっちょ注文しましょうか

武本君:「$‘%%*!??!%&&&&」

店員さん:「%%#$‘*!##??!%&??&&&」

武本君: 「売り切れたらしいです!!」

ま、マジですか・・・!?


な、なんですと!?

思わず折下さんの眼鏡もずれる衝撃です・・・。

話を聞くと、豚の兜煮は人気メニューらしく、17時~18時には売り切れてしまうとのこと。

今回20時に来店したのが失敗だったのか・・・・・・。


前回食べた豚の兜煮

というわけで、今回は食べられなかったですが、前回来た時に撮影した写真をどうぞ。


お口が・・・鼻の穴が・・・

こんな感じで豚の頭を真ん中から2つに割った状態で、姿煮になって出てきます。
赤黒い物体は、付け合わせの血を煮て固めたものだと思います。

かなり煮込んであるのか、身はホロホロになっていて箸で崩れます。
これをレモン塩でいただきます。


でも、兜なしでもグー!

今回食べられなかった皆さんには申し訳ないですが

実に美味しい、デブリシャス!!でした!!

今回残念ながら豚の兜煮はいただけなかったのですが、お肉とビールを しこたま頂きました。

そして、今回のお会計ですが、お腹一杯食べて、ビールも飲んで、なんと・・・・


今回の伝票 

 
39万6000VND(約1940円)!
 

1人頭6万6000VND(約320円)、 とんでもない激安価格でした。

そんな訳で、豚の兜煮にはありつけませんでしたが、大満足な一行でした。

豚の兜煮を食べたいい方は、是非18時までに来店ください!!

佐井高志

ベトナム在住暦3年になる佐井家の旦那。通称「親方」

日本にいた頃にパワーリフティング、アメリカンフットボールをやっていたこともあり、とにかく体がでかい。ベトナムにいるデブを取りまとめる使命を自らに課している。

このコラムでは、デブだからこそのチャレンジをはじめ、ベトナムがデブにとって住みやすい国なのかどうかを身をもって徹底検証。2013年よりホーチミン市に在住し、2016年よりダナンへ転勤したのをきっかけに、コラムタイトルを『豚が如く~ホーチミン編~』から『豚が如く』に改題。目下、ダナンでデブを開拓中。

2016年11月日本へ帰国。

2018年9月再度ダナンに駐在。

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