働く上で必要な3つの認識
~ベトナムで面接!その前に~

2016年11月07日公開   2016年11月07日更新

ベトナムでの就職活動中、いざ面接へ!という前に、日本人が認識しておくべきこと・・・。それは、日本とベトナムの会社での認識や考え方の違いです。ベトナムで働くからには、ベトナムの会社やスタッフ、また、日本人に求められるものが、日本の会社と大きく異なります。ベトナムに行ったことのない人には、イメージが湧かないかもしれませんが、その違いを知っておくことで現地面接官とのやり取りをスムーズにしてくれます。


 

ベトナムで働く上で持っておくべき認識

<ポイント1> 日本人が果たすべき役割、責務に対する認識

香港やシンガポールなどとは違い、本社採用であれ、現地採用であれ、ベトナムはまだまだ現地ベトナム人と、日本人との賃金に大きな差がある国です。それが何を指すのかと言うと、 日本人はベトナム人の給与の何倍もの給与をもらっている 、つまり 日本人はベトナム人の何倍もの仕事をし、リードして会社に貢献すべき だということです。

少なくともベトナムにコストメリットを求めて進出してきている大多数の日系企業はそう考えています。ですので、実際に働き始めた際には、与えられた仕事だけが仕事と考えずに、組織に対して積極的に関与する姿勢を見せましょう。
 

<ポイント2> 経営者の視点を意識する

皆さんが働くこととなる企業は、ベトナムに進出している日系企業の現地法人の可能性が高いかと思います。しかし、日本の一部上場の大手企業の現地法人であっても、在ベトナム現地法人の日本人従業員が、10名を超えることは稀です。(もちろんベトナム人スタッフは多くいます。)

つまり、それは日本の会社で働く以上に、経営者との距離が近い環境で働くことが想定される、ということです。日本人が果たすべき役割が大きい中で、その日本人の数も限られている、という現状を鑑みた時に見えてくるのは、 「会社の経営に対し当事者意識を持って業務にあたれるか」 ということです。自身のパフォーマンスが組織に与える影響が極めて大きい、ということを認識した上で働くことが求められます。
 

<ポイント3> 日本を物差しに考えない

異文化の中で働くと言えば、聞こえは良いですが、外国人が大多数の環境下で働く、もしくは外資系企業を顧客としてビジネスをする訳ですから、裏を返せば、共通の認識を育てるための時間と努力は付き物です。「日本だったら・・・」というのが通用しない世界で、いちいち日本を基準に物事を考えていては、何より自分が一番ストレスを感じることになってしまいます。 日本人的感覚は大切にしながらも、相互理解と柔軟な姿勢を持つこと が大切です。
 

そしていざ面接では・・・

「面接官と本音で語り合う」 ことを意識することをお勧めします。
「本音で語り合う」と言っても、もちろん面接ですから、言ってはいけない言葉、避けるべき表現などはあります。ここでお伝えしたいのは、面接では自身の過去の経験や、それに基づく価値観などを基に話をしましょう、ということです。

基本的に、直属の上司となる方や、ベトナム現地法人の代表と面接することが多いのですが、経営層との距離も近く、また日本以上にプライベートで会社のスタッフと関わることが多いため、一緒に働く人達の考え方や価値観について知るためには、 「本音トーク」の重要性が高まる ということです。
 

以上、ベトナムで働く上で持っておくべき認識をお伝えしました。ベトナムの会社が日本人に求めるものは、会社をリードする役割や責任感、それと同時に、日本人特有の感性も持ち合わせておくことが大切です。また、いざ働いてみると、プライベートでも多くの接点があります。ベトナム企業文化を理解し、受け入れよう、という柔軟な意識を持ちましょう。
 

<執筆協力>
JellyfishHR Co.,Ltd
2013年8月から日系人材紹介会社としてベトナムに進出。現在「ハノイ 」「ハイフォン」「ホーチミン」の3拠点にて、日系、非日系問わず人材紹介サービスを提供しており、SNSを活用した無料求人サイト「Billion」の運営、また日本語教育サービスを提供している。
ホームページURL → http://jellyfishhr.jp/
ベトジョーライフでコラム連載中 → 「Voice ~ベトナム最前線で働く人の声~」