【第5幕】イベントは基本構想~企画制作~本番。普通の事ですが、普段の生活も遊びも同じです。
「段取りが仕事。日常生活の段取りはイヤ、それは職業病…」

2019年09月12日公開

私たちイベント会社の仕事は、「基本構想~企画制作~本番」の繰り返しです。当たり前ですが、普段の生活や他の仕事でも、まず構想をして、企画をして、そして本番がすべてですよね。

【基本構想】今日は何を食べよう
【企画】メニュー構成を考える
【制作】買い物、調理
【本番】食べる

「どこで食べよう」、「どこに行こう」、「何をしよう!」すべてのことはイベントの準備と同じなんです。

イベントの企画制作会社はこの手順を繰り返します。目的や商品、手法は違えど、とにかくこの繰り返しです。それを私はほぼ30年やってきました。すると、頭と体をリラックスするためには、何も考えない、何も準備しない、がベストなんです。そしてこれはある意味、職業病です。仕事じゃないのに段取りするのが嫌なんです。損した気持ちになるのです。

例えば、
「週末はみんな集まって、どこどこでバーベキューしよう!」
「じゃあ、場所どこにする?」
「なに焼こうか?飲み物は誰が…、、」
もう、そんなの仕事じゃん。
ぜんぜん楽しくない…。

「誰かケータリング会社に頼んで、飲むだけ飲んで、サッと帰ろうよ」
「いや、そんなの楽しくないよ、準備が楽しいじゃん。」
準備が楽しい?
楽しくないよ、それ仕事だよ!
なんで?
それは職業病なんです。
プライベートで準備はしたくないのです。

私はベトナムに13年もいるのに、よく考えたらこの国に友人と呼べる友人はいません。たぶん私と二人で飲んだことある人、ほとんどいないと思います。いるとしたら、よっぽどの知り合いか仕事関係もしくは、のっぴきならない人だけだと思います。長くいるのでお世話になった方やお知り合いは沢山いますが、基本つるまない、団体行動は嫌い、それも何か職業病と関係あるのか…?

だいたい私はブルースの流れるバーで一人で飲んで、勝手に餅焼いて一人で遊んでいます。それは寂しいわけではないので、心配しないでください。あと風貌が爽やかじゃないのと、仕事以外はあまり話さないので、怒ってるみたいですが、ほんとは違うんです。でも、そっとしといてください、職業病です。普段はおとなしく何も考えたくないのです。宜しくお願いします。

ある会合でレストランに行きました。普段はそのような飲み会にも失礼が無い程度に欠席をするのですが、その会合は大切なタイミングなので出席したのだと思います。その時、大きなカニを1杯頼みました(数百ドル)。最初は少しづつみんなで分けたのですが、まだ残っていて…。

「これどうする?」
「平櫛さんどうしたらいい?」

私が、
「テーブル対抗でじゃんけんして買ったテーブルが総取りしましょう」
すると、
「さすが!イベント屋さん!いいねー」とか言われます。

ごめんなさい、ちょっとそういうのじゃないんですよね…。
もうちょっとプロフェッショナルなんです…。
だから飲み会行きたくないんですよね。

あ、で、そのカニ、私のテーブルが総取りしたんです。なんかすごい恥ずかしかった。

平櫛開三 HIRAGUSHI KAIZO

1987年に株式会社AABを日本(大阪)に設立、その後、2006年にAAB VIETNAMを設立。

AAB VIETNAMはイベント関連事業全般を業務範囲とする。日本の公官庁や自治体、ベトナム進出の日系企業等の顧客を持ち、各種式典(竣工式などのオープニングセレモニー、周年記念など)やPRイベント(新商品発表会や日本の物産展、商談会や観光誘致プロモーションなど)、会議、展示会、各種パーティーからエンターテインメント(ベトナム人歌手のライブショー、ファッションショーなど)までを幅広く手掛け、ベトナムにおけるイベント専門会社の中でもトップクラスの規模を誇る存在に成長させた。

2018年より日本及び海外拠点(ベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア、フランス)の統括管理責任者として、グループのCEOに就任。ベトナムの日本人向け媒体に「イベントオヤジの独り言」を連載した。

◆連絡先

AAB VIET NAM CO.,LTD

代表:平櫛 開三

平櫛直通TEL:090-262-0066

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◆ホーチミンオフィス

ホーチミン日本人担当(小娘):檜垣(ひがき)

E-mail:higaki@aab.co.jp

◆ハノイオフィス

ハノイ日本人担当(大娘):五十嵐(いがらし)

E-mail:igarashi@aab.co.jp

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