食べる前にわかるハノイでおいしいバインミーを選ぶ6つのポイント【後編】

2016年02月23日公開

みなさん、 いいバインミー生活送ってますか?
勝手にハノイを広報している和島祐生です。

それでは、 前回 の続きをお届けしましょう。
 

食べなくてもわかる!おいしいバインミー屋さんの見分け方!

 
です。

まじで、これさえ押さえれば「超能力者?」ってくらいおいしいバインミー屋さんを見分けられるようになります。

そして、このバインミー屋さんの見分け方から、あなた独自のバインミー屋さんを見分けるポイントが導き出せるようになり、この観察と検証のプロセスを繰り返し行っていった末に、いつしか、

Hypothesis verification(仮説の真偽を、事実情報に基づいた実験や観察などを通じて確かめること)

を身に着けていることでしょう。きっとそういうことになると思います。

 
まずは全体をおさらい。

【おいしいバインミー屋さんの見分け方6ポイント】
1.紙袋用意の有無
2.パンをプレスする機械もしくは保温釜的なやつの有無
3.マヨネーズの有無
4.野菜のわけ具合
5.なんかワケギみたいな細いネギの有無
6.ケバブ的な肉の機械の有無

 
これらのポイント、全部該当する必要はないですが、すべて該当する店を見つけたら、ちゃんと食べてうまさを確認した後、表彰状を渡したいと思っています。

ちなみに、ハノイではズイタン(Duy Tân)通り40番地付近(川沿いの橋のところ)で気の良いおばちゃんが平日だけ出している店が、すべてのポイントに合致します。

僕は以前、このおばちゃんの作るバインミーがうますぎて、クリスマスプレゼントに10万VND(約510円)相当のお菓子を贈ったことがあります。
いつもバインミーありがとうというベトナム語のお礼と共に。

 
それでは一つずつポイントを見ていきましょう!
 

1.紙袋用意の有無

ハノイのバインミーはホーチミンのものとは異なり、たいてい温めて出してくれる のですが、ビニール袋に入れてしまうと、折角ぱりぱりのパンの外側が蒸気でしなしなになってしまうんですよ。


ビニールに入れるとしなしなに

その点、紙袋であれば、ビニール袋と違って蒸気がこもらず、パンがふやけてしまうということは少ないです。
店を見ればパンを入れる袋がおいてありますので食べる前にチェックできます!
 

2.パンをプレスする機械もしくは保温釜的なやつの有無


わかりにくいけどおばちゃんの背中、おじさんの右手らへんに窯みたいなやつがある


もしくはこのプレスする機械

移動型のバインミー屋さんでは、卵とかを焼いた後のフライパンにパンを押し付けて温めるパターンが多いですが、固定店舗ではプレス機とか窯みたいなやつを置いているところがちょこちょこあります。

大量の油を使って卵を焼いた後のフライパンでパンを温めるより、こういった 専用機を使ったほうが断然おいしい!
プレス機の場合はパニーニ的な感じに仕上がります。窯的なものの場合はできたてアツアツのフランスパンみたいな感じになって、めっちゃおいしいです!
これも、食べる前にお店に置いてあるかどうか確認できます。
 

3.マヨネーズの有無

3つ目マヨネーズ。これがあるところは本当に少ないのですが、マヨネーズを細口のボトルに移し替えて用意している店は、まぁまず間違いなくうまいです。

バインミーって、マヨネーズ入るだけで
 

変わります。
 

これについては、チリソースだけで十分!という人もいっぱいいるでしょうが、バインミーの中に入っている具材はチキンや卵、野菜なので、マヨネーズと合わないはずがないんです。
もちろん、チリソースとも相性抜群です。
 

4.野菜のわけ具合


色々な具材が並ぶ

バインミーには、肉や卵以外にもさまざまな野菜が入りますよね。
ニンジン、大根、なにかの葉っぱ、ネギ、レタス、キュウリなど、色々ありますが、 この野菜たちを分けて保管しているか一緒くたにしているか、これがなかなか重要なのです!

野菜には、レタスやキュウリのように水分の多いものもあれば、ニンジンみたいにシャキシャキ感を楽しむものもあります。
このキュウリとニンジンが一緒になっていると、ニンジンがしなってしまって、アクセントとしての役割が弱くなってしまう感じがするのです!

なので、野菜ごとに分けて保管しているかどうかも、おいしいバインミー屋さんを見分けるポイントの一つ。(ポイントが多すぎて、だんだん見分けるのめんどくさくなってきた・・・)
 

5.なんかワケギみたいな細かいネギの有無

心なしか汚い写真で申し訳ないですが、バインミーチュン(卵のバインミー)を注文するときに、卵だけをそのまま焼いてくれる店と、卵にネギの刻んだのとかを加えてくれる店があるんです。

これ、 ネギ的な刻んだもの(パクチーの場合もある)を入れてくれる店の方がずば抜けておいしい 気がします。
おなじバインミーチュンでも、「刻んだネギをちょいと入れてみるか」という心使いが、その他大勢のバインミーから一歩リードする秘訣なのではないでしょうか。(誰に語っているの)
 

6.ケバブ的な肉の機械の有無


ケバブ的な肉のかたまり

5.と若干関係ある話ですが、このケバブ的な機械のやつ。
これを置いている店はたくさんあるのですが、 このケバブ的なものの肉汁を卵にちょっと加える という、もはや 「フレンチレストランの学校を卒業したんですか?」 と問いかけたくなるような発想。

人体と同じ0.8%の塩分量がおいしく感じる、ということを活かした卵の味付け。
無駄のない食材の活かし方。
長時間火に当てられ続け、 メイラード反応 を起こしたケバブ的な肉は旨み、そして香味成分を十分に引き出されそれが加わったバインミーが、 おいしくないはずがありません! (にわか適当知識)

 
 
というわけで、食べなくてもわかる!おいしいバインミー屋さんの見分け方、いかがでしたでしょうか。

これを知った今日からの生活と、これを知らなかったこれまでの生活。
振り返った時、今日がターニングポイントになっていたことに気づく・・・。

なんてことは、まぁないだろうけど、なんとなくたまに思い出して、バインミー屋さんをおいしく楽しんでいただければ幸いです!

以上、ハノイ勝手に調査隊でした!

和島祐生

2014年10月からハノイ在住。1987年生まれ埼玉県出身、現在はハノイで 会社ラジオシェアハウスカフェ の4つを頑張っている。

ハノイに関することを発信し、ベトナムはホーチミンだけじゃないぞ!実は首都だぞ!いいぞ!ってことを伝えていく。

将来は自分のラジオ番組をやりたい

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