「子育て奮闘中のパパママにエール!」の全記事一覧

多々内三恵子

おおぞら日本人幼稚園理事長・園長。
静岡大学教育学部附属幼稚園・青山学院幼稚園教諭を経てホーチミンで日系幼稚園を開園。
日本の保育を真摯に、かつユニークに展開中。
子どもの世界の面白さを語ったら止まらない。
>> おおぞら日本人幼稚園ウェブサイト

  • 【第18回】遊びの要素 [2022年10月19日]

    年少組3歳児、毎日がドラマです。 何度も繰り返す  今週、女児のA子とB子が、2枚の布を腰と肩にまとい姫ブームになっています。A子は私に、魔女になってと頼みにきました。そして急に白雪姫のお話を始めました。「おきさきさまは、どくりんごをたべさせる。」「かがみにきくんだよ。」と鏡に向かっていう言葉はA子の覚えているセリフを言わされ、りんごに見立てた積み木を姫たちに渡します。なりきった子どもたちはリ...

  • 【第17回】「自分のモノ」から気持ちが動く瞬間〜年少時代からみえるもの〜 [2022年08月19日]

     年少組の時代は、自分の世界の充実の時です。どれだけ自分の好きな遊びを見つけたり、周りの事象に興味関心を持って関われるかが、その先の成長の道筋をつけていく大切な時です。他者の存在以上に自分のやりたいことを優先します。つまりは容赦ない、取り合いが多い時期でもあります。  幼稚園のホールには大型積み木があります。年少組には少し重い感じがありますが、今年度の年少組は、年中・年長組がやっているのを見て、...

  • 【第16回】コロナ禍、子どもたちへの保育 [2022年04月28日]

    オンラインでの保育 本来であれば、絶対に選択したくないメソッドです。休園当初は、週3回くらいの割合で、先生たちの動画配信を行なっていましたが、この状況が続くかもしれないとなった時に、幼稚園の保育対策としてオンラインでの保育体制を組まざるを得なくなりました。 週3回の動画配信もどこかの動画をコピーして配信するのではなく、子どもたちを想像しながら、担任としてできることを考えていきました。この時...

  • 【第15回】コロナ禍の保育を考える [2021年04月26日]

    コロナ禍での生活を余儀なくされて1年が経ちます。昨年の今頃は、これからどうなるのだろうという…という不安と何もできないという思いが常に頭の中を占めていました。今後の世界がどのように変わっていくのか、予想はかなり難しくはあります。しかし、じっとしているだけでは何も変わらないことに気づかされ、我々教育に携わるものは、今後何をしたらいいのかを改めて考え直すいい機会を与えられたと考え直し、今できることを企...

  • 【第14回】年長組 お泊まり保育2020年度版 [2020年12月21日]

    お泊まり保育では、いつもの仲間と違ったメンバーが一緒になるような5〜6名のグループを作ります。そのグループのメンバーと相談をしながら、2日間を過ごすことがお泊り保育のひとつの大きな目的です。 今年度はコロナの影響で、4月の年度始めに実施する様々な予定が5月中旬にずれ込みました。各行事が後にずれたり、2学期の間にいくつか大きい行事が重なったりと先生方にとって忙しい時期となりました。例年は7月に行っ...

  • 【第13回】子どもおもしろ白書 ~2学期遊びアラカルト [2020年10月19日]

    1年を通して、子どもたちの遊びが一番広がり、人間関係が変化する時期はやはり2学期です。10月に入り各年齢ごと、子どもたちの遊びの面白さが増しています。今回は年齢毎の遊びの様子をお届けしたいと思います。 <遊び1>色分析実験(年長) Aくんが自宅で姉に教えてもらった絵本の中に「色の実験」があったということで、幼稚園でも実験をすることになりました。用意するものは、紙コップ、油性ペン、白い紙、割りば...

  • 【第12回】「遊び」を通して「生活する」ことの意味を考えよう [2020年08月18日]

    幼稚園での生活は子どもが中心でなければなりません。 自分たちで物事を進めていけるという達成感や充実感は、普段の遊びを通して培って行くもの だと考えています。また成長していく子どもの日々の様子にそばにいる保育者が気づきや学びを持って存在していることが、その子どもの成長を助けることにつながっています。今回は1学期の終わりに年長児の担任が見つけた遊びの記録から考えてみたいと思います。   ****...

  • 【第11回】幼稚園と子どもとコロナ [2020年06月25日]

    テトが明け、さあこれから3学期という時に「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」の影響により、2月から学校の休園休校が始まりました。当初は2週間刻みだった政府からの通達に、その頃はまさかこんなに長引くとは思わず、幼稚園としても、その都度どう対処していいか随分と迷っていました。 今回のコロナ自粛で最初に感じたことは、 幼稚園としてのコロナ対策は、保育のねらいと真逆の対応をしないといけな...

  • 【第10回】運動会〜毎日の生活の中で〜から見えること [2019年12月26日]

    今年もホーチミン日本人学校の新体育館をお借りして、幼稚園の運動会を行いました。一般的に想像される運動会は、大きな学校行事の一つとして捉えられています。何日も練習を重ねた後に、「本番」として運動会を迎えているケースが多いです。しかし、私たちの幼稚園では、運動会を特別な行事として位置付けていません。 子ども達は、日常生活の経験を積み重ねて成長していきます。運動会もその流れの中にある1日なのです。運動...

  • 【第9回】17歳から学んだこと [2019年10月25日]

    高校2年生になった日本でのかつての教え子が、夏休みを利用して幼稚園にボランティアにやってきました。卒園したのが6歳だった年長組なので、約10年ぶりの再会となります。現在、彼はカナダに留学をしています。 カナダ留学の理由は… 会って早々、彼は自分がなぜカナダに行ったかという理由を語り始めました。 ・小学6年生から勉強し始めた英語が好き。 ・英語をもっと勉強してアメリカの大学に入り、そのあと...

  • 【第8回】お泊まり保育〜年長組〜 [2019年08月21日]

    毎年1学期の最後に年長組は親元を離れ、同年齢の仲間と保育者と一緒に幼稚園で1泊2日を過ごすお泊まり保育があります。今年も年長児23名が4つのグループに分かれ、数週間前からキャンプの準備を始めていきました。 少人数グループを通して… 少人数のグループで活動をする目的は、仲間関係を広げて欲しいという願いのもと、普段から遊ぶ仲の良い関係の友達とはあえて離してグループ作りをします。 また、保育者が物...

  • 【第7回】採れたてトマトをめぐって [2019年06月21日]

    昨年度、 Thien Sinh Farm(ティエンシン・ファーム) の濱氏からご提案をいただき、幼稚園で菜園を始めました。Thien Shnh Farmはダラットに農場を持ち、オーガニック野菜を販売するお店です。わざわざダラットから良質の土をホーチミンまで運び、幼稚園のベランダに菜園を作ってくださいました。 それにちなんで、先日濱氏から「ダラットでとっても美味しいトマトが大量に採れたので、お分け...

  • 【第6回】はじめの一歩 [2019年04月26日]

    2019年度がスタートしました。今年も年幼組(2歳児)の新入園児が登園を開始しています。 入園式の光景 入園式の前に「プレ保育」といって、2日間親子で登園して幼稚園に慣れる時間を作ってから入園式を迎えるようにしています。なるべく緊張をほぐして登園してほしいという思いからプレ保育を行っています。日本の幼稚園の場合は、入園式の参加は絶対的ですが、おおぞら日本人幼稚園では、「まだ日本帰国中なので...

  • 【第5回】演じること・観せること、そして再現 [2019年02月27日]

    おおぞら日本人幼稚園には特設ステージがあります。幼稚園開園当時は、タイルの床とトタン屋根でデッドスペースとなっていました。そこで、床をウッドデッキに、屋根をアジアン調に作り直し、子どもたちのステージに改造したのです。子ども達が普段生活している場でいつものように発表会を行いたいというのが私の願いでもありました。 発表会では、保護者の方は園庭から観賞いただきます。今年度は園児数が増え、1度に全員を見...

  • 【第4回】幼稚園の給食って? [2018年12月19日]

    お子様のご家庭での食生活はいかがでしょうか?今回は、おおぞら日本人幼稚園での給食、食育についてご紹介したいと思います。保育者が献立を考えるメニューや食材はもちろんのこと、子どもたちの調理への関わり方や楽しい食イベントについてもお伝えします。 給食の味付け・メニュー 日本の場合、塩分の制限などにより、ともするとカレーが別の味になっていることも無きにしもあらずですが、味覚は3歳から認識されると...

  • 【第3回】「赤ちゃん時代」から考えよう [2018年10月26日]

    「赤ちゃん」というイメージを根底から覆す研究が次々と進んでいます。脳科学、心理学、神経科学、発達学、赤ちゃん学など、最近は生まれて間もないヨチヨチ歩きの頃の赤ちゃんが一番学習能力があるのではないかと言われ始めています。 日本の保育園はこれまで、まだ自分では何もできない赤ちゃんを「養護する」という面しか捉えていませんでした。赤ちゃんも次第に首を回せるようになり、姿勢を変えたり、前に後ろに動き始...

  • 【第2回】勉強は楽しい? [2018年08月20日]

    おおぞら幼稚園 には、日本国籍の子どもたちが約80%在籍していますが、残り20%は国際家庭の子どもたちです。日本とベトナム、日本とタイ、日本と台湾、などアジア圏が多いです。ある国際家庭の保護者の方から「ひらがなを教えてくれないか」という要望をいただきました。文科省の幼稚園教育要領には、授業のような形で国語や算数を教えることは織り込まれておらず、本来幼稚園では実践していません。幼稚園では、幼児期の子...

  • 【第1回】ワクワクする子育てを応援 [2018年06月18日]

    初めまして。今月から隔月で、コラムを書かせていただくことになりました。 おおぞら日本人幼稚園 園長の多々内です。私は大学卒業後、約30年間幼稚園教諭をしていました。そして4年前にご縁があって渡越し、ホーチミン市7区に日系の幼稚園を開園いたしました。 思えば、私は小さい頃から近所の赤ちゃんの面倒を見ることが好きで、歩けず、上を向いたまま寝転んでいる赤ちゃんを見ながら、「この子は何を考えているん...

関連ニュース