豚が如く

【3部作】ブタタカシ ボーティサウで朝食を~後編~

2015年12月29日公開

前回 のあらすじ)

日本で朝食は家で食べるのが基本ですが、ベトナムでは、朝食は外で食べる人が多いです。
「郷に入っては郷に従え!」ということで、ボーティサウ通りを「ブラタモリ」ならぬ 「ブタタカシ」 しながら朝食を歩き食べする4人。
しかし、どこで何を間違ったのか、すでにお腹いっぱいです。

果たして、最後までたどり着けるのか?


足取りが心なしか重い・・・

と言いながらも、引き続き朝ご飯を食べ続けていきます。
次に目に入ったのは、ベトナム風ソーセージ、「Giò lụa(ゾールア/ヨールア)」の屋台。


ずっしり重そうな屋台

「Giò lụa」は、ハムやソーセージのようなベトナムの肉加工食品。
このようにバナナの葉にくるまれて売られています。


四角いのやら三角のやらいろいろある

とにかく、Giò lụa以外にも何やらたくさんの種類があります。
どの種類がどういう味なのかは全くわからないので、とりあえず、おばちゃんにどれが美味しいのか聞いてみました。


よく見分けがつくなあ

おばちゃんいわく、「酸っぱい味のものが多いので、外国人の口には合わない、これにしとけ」と、小ぶりなソーセージみたいなものをすすめてくれました。


おいしそう!

こちらのソーセージのようなGiò lụaが5本セットで1万5000VND(約80円)なり。
バナナの葉をむいていただきます。


ふむふむ

山崎さんに感想を聞いてみます。

山崎さん: 「ビールに良く合いそうだねぇ。」

さすがビール日本代表、ビール中心のコメントです。


こうやるんだよ

石原さんの分もおばちゃんが葉を剥いてくれます。


いただきます!

石原さんもぱくり。


思わずこぼれる笑み

う~~ん、おいしい!!

豚肉で作ったソーセージですが、イメージとしては日本のかまぼこに似た味でした。
とっても美味しく頂きました。


またあった!

ちなみに、すぐ隣のこちらもソーセージ屋さんです。


またまたあった!

そして、さらにもう一軒先のこちらもソーセージ屋さん。
3軒続けざまのソーセージ屋です。

ひょっとしてここは、ソーセージ屋台街なのか?


自転車屋さん

さて、朝食とは関係ないのですが、ボーティサウのここら辺は、自転車屋さんの密集地でもあります。


隣も、その隣も自転車屋さん

こんな感じで、自転車屋さんがたくさん立ち並んでいます。
ここホーチミンでは、ある一区画に同じ種類の店舗が密集する傾向があります。

以前、 統一会堂裏はスポーツ用品店街 だと書きましたが、ホーチミンでは同じ種類のお店が密集する地域がたくさんあります。
ちらばっているより同じ場所にあるほうが、買う側がある商品をいくつかの店舗で比較して手に入れようとするときに行きやすいし、つまるところ売る側も競争があったとしても集客しやすい、ということなのだと思います。

そして、ここボーティサウは自転車屋街になっているのです。


最近自転車御殿を建てた有名店MARTIN 107

こんな感じで、ひときわオシャレなお店もあります。
ホーチミンで自転車を買いたいという人は、是非ボーティーサウ通りにお越しください。

 
そして3店目のソーセージ屋台を越えたところで、またもや天秤棒が行く手をはばみます。


なんだなんだ?

何やら謎の麺を売っている模様。


お腹にきそうな予感・・・、

正直なところ、もうすでにかなりお腹いっぱいなので、炭水化物はパスしたいところですが、そこはデブとしてのプライドが許さない。
「デブ兵は死なず、ただ食うのみ」 です。

お値段は1万5000VND(約80円)なり。


揚げ物が載ってる!

こちら、こんな感じの麺です。
白と黄のツートンカラーの麺に、春巻きなどの揚げ物が載っています。
多分白いのは米の麺、黄色いのは小麦の麺だと思います。

これに甘いスープをかけて食べます。


トップはまかせとけ!

早速山崎さんがいただきます。


うまうま

う~~~ん、美味しい! という表情です。

佐井もいただいてみます。


これはなかなか

お腹いっぱいながら美味しいです。

2種類の麺の食感の違いがありますが、酸味の弱い冷やし中華みたいな味で、さっぱりしています。

さすがにここまで食べ続けた後なので、上に載った春巻きは苦痛以外の何物でもなかったですが、麺は美味しかったです。


どれどれ

石原さんもいただきます。


ほうほう

うーん、美味しい!
ほっこりした顔で味わっています。

 
ちなみに、この買い食い企画、どういう風に食べ歩いているかもお伝えしておきますと・・・


堂々たる食べっぷり

こんな感じで、歩道のど真ん中で仁王立ちして食べています。
ガチな食べ歩き企画なのです。

なお、ベトナム人の皆さんは、購入してオフィスや公園などで食べる場合が多いです。


屋台がなくなてきた

そして、ついに屋台の終わりの地点に近付いてきました。
「yataino owari」 、バンド名にも使えそうな抒情的な響きです。
あ、ぱくりか・・・。

それにしても、実に長い道のりでした。

最終地点に待ち受けていたのはこちらの屋台。


お菓子?

なにやら日本の「おやき」みたいなものを売ってます。


丸いものを焼いてる

〆のデザートということで、満腹のお腹に鞭を打って注文します。
お値段は5000VND(約27円)なり。


切るの?

注文すると、おやき的なものを半分に切り、その間に何やら挟みこんでいます。


これまた重そうな・・・

こちらができ上がりの一品です。


いいにおい!

ここで、甘いもの大好きな石原さんが、まるでシンナーを吸う人のように、この、おやき 的なものを吸っています。

ぱっと見は完全にやばい人ですが、そんな周囲の目も全く気にならない模様。


いただきます!

そして、一口いただきます。パクリ。


ほんとにお腹いっぱいなの???

なんと、幸せそうな表情なのでしょう。


どれどれ

つづいて、山崎さんがいただきます。パクリ。

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

 
 
山崎さん: 「お腹いっぱいですね。」

そのまんまの実感ですね。


最後の力をふりしぼって・・・

そして佐井もパクリ。
ココナッツ味のおやきの間に、ココナッツの砂糖漬けみたいなものが挟まっています。
甘いです。


はあ・・・

う~~ん、美味しいのかもしれないけど、お腹いっぱいの今は、ただ甘さしか感じない。

何はともあれ、最後の屋台メニューを完食して、ホッとする佐井でありました。

 
というわけで、今回の「デブタカシ」では

 食べ物:7軒
 飲み物:2軒
 デザート:1軒

の屋台を制覇し、朝食の食べ歩きも完了です!

本当にお疲れさまでした・・・。


またね~!

最後の「おやき」に感激したのか、石原さん、上機嫌でお別れしていきます。


おつかれ~!

そして、山崎さんと山崎さんの彼女もお別れです。
食べたもので体重が増加したからなのか、心なしかバイクのエンジン音が鈍い気がしましたが、そんなことは気にせずに笑顔で去っていきます。


ぶるるるる~

またいつか、朝食食べ歩きしたいなぁ、と思いながらも、今は食べ物のことを1mmも考えたくない佐井でした・・・・。

佐井高志

ベトナム在住暦3年になる佐井家の旦那。通称「親方」

日本にいた頃にパワーリフティング、アメリカンフットボールをやっていたこともあり、とにかく体がでかい。ベトナムにいるデブを取りまとめる使命を自らに課している。

このコラムでは、デブだからこそのチャレンジをはじめ、ベトナムがデブにとって住みやすい国なのかどうかを身をもって徹底検証。2013年よりホーチミン市に在住し、2016年よりダナンへ転勤したのをきっかけに、コラムタイトルを『豚が如く~ホーチミン編~』から『豚が如く』に改題。目下、ダナンでデブを開拓中。

2016年11月日本へ帰国。

2018年9月再度ダナンに駐在。

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