ありがとうおじさん

2015年08月06日公開

みなさま、こんにちは!
ホーチミンのオシャレ番長(デブ)の嫁です。
今日は、我がアパートの 「ありがとうおじさん」 のお話です。

それでは、はりきってどうぞ!

愛すべき「ありがとうおじさん」

私の家はサービスアパート。
サービスアパートは家具とサービス(掃除や洗濯)が付いていて、なにより、管理人さんや警備員さんが常駐しているので安心!

そして我がアパートには、日本をこよなく愛する警備員さんが。
そう! 前に カセットコンロを買いに連れて行ってくれた「ありがとうおじさん」 です。

先日、ありがとうおじさんが「日本語を教えてくれ」というので快諾したところ、主人のことは「サイ」と呼び捨てに。
私のことは「カナコセンセイ」と呼んでくれるようになりました。

主人が駐輪場に行ってもバイクを出してくれることもなく、ほったらかし。
私が駐輪場に行くと、バイクを出してくれて、毎回雑巾で拭いてくれるし、月に1度は洗車までしてくれているよう。
そのうえ、最近では「いってらっしゃい」や「おかえり」も言ってくれるようになりました。

そう、ベトナムでは先生は偉大なのです♪

さて、先月末におじさんと本の話をしていて、
「ホーチミンでは日本の本がないねん」って話をしたら、先日、
「カナコセンセイ、プレゼント」 と言って、ごっそり本をくれました。

分厚い小説、実用書、そしてなぜか歯科臨床英会話本。


・・・なぜ、このチョイス

さらに先週末、「カナコセンセイはサイと喧嘩しないのか?」と聞かれ、「あまりしない」と答えると、なぜか考えこんでしまったおじさん。

「何を考えこんでるのか」と、ちょっと気になっていたのですが・・・

今日、帰ってくると、なぜかおじさんは木の棒を1本くれて、

「これで喧嘩に勝てる」

とニヤリ。

やっぱ先生だと大事にされるわぁ~
これやったら巨漢の主人も一撃やっ!

そして10分後、主人が不思議そうな顔で帰宅。
なぜか同じ木の棒を持っているではありませんか!

「ありがとうおじさんが、これでカナコセンセイに勝てる」って言ってたよ、と。

チョイオーイ!!

佐井加奈子

ベトナム在住暦3年になる佐井家の嫁。関西出身とだけあっていつでもアメちゃんを持ち歩きことあるごとに周りに恵んでいる。

本コラムでは、ベトナムで生活している日本人主婦の独特な目線からベトナムを丸裸にしていく。

2015年2月、ホーチミンからダナンに引越したのを機に「ホーチミンの中心で “チョイオーイ” と叫ぶ」から「ダナンの中心で “チョイオーイ” と叫ぶ」に改題。

2016年11月、日本へ帰国。

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