カセットコンロ用ガスボンベはどこ??

2015年03月13日公開

みなさんこんにちは。ボブサップの嫁、加奈子です。
前回 は自分の家では靴を脱ぐのに、人の生活にはズカズカ土足で足を踏み入れる人たちを紹介しましたが、今回はガスボンベを求めて右往左往したお話です。

それでは、はりきって、どうぞっ!

カセットコンロ入手もガスボンベがない!

この度、引っ越しをしまして。
以前のアパートのキッチンはガス使用だったのですが、今回のアパートはIHです。
調理する時に暑くならないし、お掃除もラクラク。

だけど、「炊飯土鍋」ファンにとってはツライ。
土鍋はIHだと使えないのです。

そこで、カセットコンロを購入すべくCoop-Martへゴー!

でも、あれれ・・・???ガスボンベが売ってない。
日本だとコンロの横に必ず売られてるのに?なんで?

私が欲しいのは、普通のカセットコンロ用ガスボンベ

店員さんに「どこに売ってるの?」と聞くと、
「知らない」だの「ガソリンスタンドに売ってる」だの。

え? ガソリンスタンド?
絶対嘘や!
・・・と思いながらガソリンスタンドへ。

案の定、 嘘でした。

仕方なく、宝の持ち腐れ的なカセットコンロを眺めながら過ごすこと1か月。

このままじゃカセットコンロがもったいない!

意を決して、アパートの警備員にガスボンベ売っているところを聞いてみた。

この警備員さん、知ってる日本語は「アリガトウ」のみ。
何を言ってもまず日本語の「アリガトウ」からしゃべりだすので、
「アリガトウおじさん」と呼んでます。

この日はアリガトウに続いて、
「知ってる、知ってる!一緒に行こう!」 と超ノリノリ。

この、 知ってる知ってる 、が一番アテにならんのやけど・・・。

おじさんのバイクの後ろに乗り、いざ捜索開始!

ドローカル・ワンダーランドの捜索で見つけたものは・・・

ホーチミンに住んで2年になるけど、
路地(Hẻm、ヘム)をずーーっと進んでいくと、どローカルのワンダーランド、
ちょっとドキドキします。

おうちを自分流にするとか、バイクを自分流にとかではなく、
道を自分流にする人々でいっぱい。

道をふさぐようにハンモックに揺られている貴婦人。

家の前を陣取って空芯菜の葉をちぎっている若奥様。

道の半分をふさいでベトナム将棋を楽しまれている旦那様。

道にタライを出して入浴を楽しまれているお子様。

そんな路地にある一軒の民家の前でエンジンを切るアリガトウおじさん。

「ここで売ってる」

え!?ここですか?

アリガトウおじさんが民家へ入っていくと、お昼寝から起こされたのか、
目をこすりながら1人の奥さんがガスボンベを持って出てきた。

「はい、これ1万ドン」

えーっ?!?!
これお宅で使ってたやつちゃいますの?
醤油のあととか、バリバリついてますやんかー?

「中古ではなくて新しいのを買いたい」と言っても、
「コレ、新しいヨ」の一点張り。

5分ほどの押し問答の末、最後に負けを認める潔いおばちゃん。

ガスボンベが買えず、表情が固くなるアリガトウおじさん。

気を取り直して、捜索再開。
そして、ガスボンベが売っている店をようやく発見!
アパートを出てからすでに45分経過。

その場所はというと・・・

ダカオ市場。

めっちゃ家の近くやん!何やったら徒歩でも行けるやん。

1本2万ドンでした。
新品だからこの値段だけど、使い切ったのを持っていくと、激安でその缶にガスを再度入れてくれるとのこと。

ただ、 「ちょっと危ないよ」 って、どゆこと?

「どう危ないの?」と聞くと

ボン! わっはっはー」

ボンってあかんやつやん!!

チョイオーーーイ!!!!

Cho Da Kao
23 Nguyen Huy Tu

この写真の前でフロ椅子に座ってる人に言うと奥から出してきてくれます。

ちなみにこちらが戦利品。

佐井加奈子

ベトナム在住暦3年になる佐井家の嫁。関西出身とだけあっていつでもアメちゃんを持ち歩きことあるごとに周りに恵んでいる。

本コラムでは、ベトナムで生活している日本人主婦の独特な目線からベトナムを丸裸にしていく。

2015年2月、ホーチミンからダナンに引越したのを機に「ホーチミンの中心で “チョイオーイ” と叫ぶ」から「ダナンの中心で “チョイオーイ” と叫ぶ」に改題。

2016年11月、日本へ帰国。

ベトナムの中心で "チョイオーイ" と叫ぶ一覧へ

関連ニュース