お薦め!ベトナム弁当おかず
~勝手に10選by編集部~

2015年10月29日公開

ベトナムで働いている日本人の中には、ベトナム人スタッフと同じように社員食堂やお弁当でベトナム料理を毎日食べているという人が結構いるのではないでしょうか。我が編集部も、基本的には日替わりメニューのベトナム弁当を配達してもらって食べています。でも、ベトナム語がわからないと、どんなベトナム料理が出てくるかよくわからず、色々なメニューに挑戦できない!と困っている人もいるのでは。そこで、編集部スタッフが毎日食べているお弁当の中から、 「日本人スタッフに人気のおかず10選」 を紹介します。

ちなみに、編集部で頼んでいるお弁当は、ゴハン+主菜+副菜+スープで1食2万5000VND(約136円)です。毎日10~15種類の中から選ぶことができます。

ナスのネギ脂焼きひき肉のソース


© VIETJO Life

Cà Tím nướng mỡ hành sốt thịt bằm (カーティム ヌオン モーハン ソット ティット バム) cà Tím=ナス、nướng=焼く、mỡ=(ブタの)脂、hành=ネギ、sốt=ソース、thịt bằm=挽肉

その日のメニューの中にこれがあると、日本人スタッフ全員がこれを注文するほどの人気。ネギ脂といっても全く脂っこくなく、日本の焼きナス料理を思い出させる味です。日によってはピリっと唐辛子が効いていることも。

肉詰め揚げ豆腐のトマトソース


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Đậu hủ nhồi thịt chiên sốt cà (ダウフー ニョイティット チエン ソットカー)
 đậu hủ=豆腐、nhồi=詰める、thịt=肉、chiên=揚げる、sốt cà=トマトソース

これも、メニューにあるとついつい頼んでしまう、日本人にもベトナム人にも人気のメニュー。お豆腐というヘルシーな食材を使いつつも挽肉が詰めてあるため、ガッツリいきたい時にぴったりのメニューです。トマトソースの赤が食欲をそそります。

鶏肉のカレー煮


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Gà nấu cà ri (ガー ナウ カリー)
 gà=鶏、nấu=煮る、cà ri=カレー

「カレー煮」となっていますが、ほぼチキンカレー(Cà ri gà、カリーガー)と同じ。やっぱり日本人はカレー好き多いですよね! 他のメニューほど頻度が少ないこともあり、これもメニューに登場すると必ず頼んでしまいます。ベトナムのカレーはサラサラであまり辛くありません。

ニガウリの魚すり身詰めスープ


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Canh khổ qua nhồi cá (カイン コークア ニョイ カー)
 canh=スープ、khổ qua=ニガウリ、nhồi=詰める、cá=魚

ニガウリ のワタを取り除いた部分に魚のすり身を詰めてスープで煮込んだ料理です。魚ではなく挽肉を詰めた Canh khổ qua nhồi thịt (カイン コークア ニョイ ティット)もあります。飲みすぎや食べすぎで胃がやられている時、暑くて食欲のないときなどにありがたいメニューです。が、この他にもスープがついてくるため、完食したらお腹がタプタプに・・・。日本だったら汁物がメインの時には他の副菜をつけたりしますが、ここはベトナム、そういう融通は効きません。

アジのトマト煮


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Cá Nục kho cà (カーヌック コー カー)
 Cá Nục=アジ、kho=煮付ける、cà=トマト

ホーチミン市で魚と言えば淡水魚が殆ど。日本人にとっては海の魚のメニューはとても嬉しいです。特にトマト煮は日本にもありそうなメニューで食欲をそそります。アジだけでなく、沖縄で良く食べられているアジに似たサバ科のグルクマ(Cá bạc má、カーバックマー)やサンマ(Cá thu Nhật、カートゥーニャット)、サワラやサバ(Cá thu、カートゥー)、マグロやカツオ(Cá ngừ、カーグー)の煮付けもいいですね。ただし、ベトナムの場合、アジなどの魚を下処理するときにエラを全て切り取ってしまうため、顔が残っていないのがちょっと悲しい・・・。

ヒラタケと豚肉の炒めもの


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Nấm Bào Ngư xào thịt (ナムバオグー サオ ティット)
 nấm=キノコ、Nấm Bào Ngư=ヒラタケの一種、xào=炒める、thịt=肉

最近、ベトナム南部でも流通しているキノコの種類が増えて嬉しいです。ベトナム料理に飽きてきたなあ~というときでも、キノコがあると舌触りだけでなく、味がガラリと変わって感じられ、おいしく食べられます。

サヤインゲンと豚肉の炒めもの


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Đậu ve xào thịt (ダウヴェー サオ ティット)
 Đậu veまたはĐậu cô ve=サヤインゲン、xào=炒める、thịt

ちょっと野菜が不足気味かなあ、なんて時にモリモリ食べられます。ベトナムのサヤインゲンは日本のものほど青臭さがなく、みずみずしくてかなりおいしいです。また、 シカクマメ と豚肉の炒めもの(Đậu rồng xào thịt、ダウゾン/ダウロン サオティット)も歯ごたえがよくおいしいです。

鶏肉のタマリンドソース


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Gà sốt me (ガーソットメー)
 Gà=鶏肉、sốt=ソース、me=タマリンド

タマリンド は、大きな堅い皮のサヤに包まれたマメで、タネ(マメ)の周りには黒褐色の果肉があって食用とされています。甘酸っい果肉はそのまま食べられますし、調味料としても広く使用されています。タマリンドのソースもやはり甘酸っぱくて、甘くて酸っぱさ控えめの梅干のような感じで、日本人にはなじみやすい味。炒め物でもさっぱりとしたあと味です。

スペアリブの甘酸っぱいソース(酢豚)


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Sườn non sốt chua ngọt (スオンノン ソット チュアゴット)
 Sườn non=スペアリブ(特に骨の先端のほう)、sốt=ソース、chua=酸っぱい、ngọt=甘い

骨の柔らかいスペアリブに粉をまぶしてあげた後、甘酸っぱいソースで絡めた料理、つまり酢豚です。ベトナム料理というか中華料理ですが、たまにメニューに入ってくると必ず頼んでしまいます。お肉とパイナップルの組み合わせが苦手という日本人が多いと思いますが、ベトナムで食べると不思議と合うように思うのは私だけでしょか。

肉団子のトマトソース


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Xíu mại sốt cà (シウマイソッカー)
 Xíu mại=肉団子、sốt cà=トマトソース

この中で個人的に最も好きなメニューです。Xíu mạiは漢字で書くと「焼売」つまりシュウマイなんですが、ベトナムでは独自の発展を遂げて、シュウマイの中の肉団子を煮込む料理になっていったようです。トマトソースのお陰で洋食気分を味わえるのがこの料理のいいところです。肉団子の中に見える黒いものはキクラゲです。

 
トマトソースの料理が結構入っていて、個人的な好みが出てしまいましたが、この10選、なかなかおいしそうでしょう? ぜひ皆さんも、好みの料理に使われている素材のベトナム語を覚えて、注文に役立ててくださいね。

 
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