お米の研ぎ汁で綺麗になろう
~美容成分を無駄なく使う~

2015年03月17日公開

お米はベトナム人の毎日の生活に欠かせないもの。毎日お米を炊くときに出るお米の研ぎ汁の中には、肌を乾燥や刺激から保護するセラミドやたくさんのビタミンB類、ビタミンEなどが含まれており、そのまま捨ててしまうのは非常にもったいないもの。ベトナム女性の多くが美容のために活用しています。今回はその活用方法をご紹介しましょう。わざわざ化粧品を買うほどでも・・・という男性は特に必見ですよ!


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研ぎ汁の取り方

ベトナム米の研ぎ方 について前回紹介しましたが、肌に用いる場合にはできるだけ清潔なほうが良いので、お米に水を入れてからざっとかき混ぜて水を捨て、全体の汚れを流してからお米を研ぎ、その研ぎ汁を使うようにします。美容に使うため、いつもより研ぎ方を強くすると、より栄養素が水の中に流れ出ます。


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研ぎ汁をすぐに使わない場合は、蓋のできる容器に入れて冷蔵庫で保管し、1日以内に使い切るようにしましょう。

研ぎ汁で顔を洗うと、にきび予防に美白効果も

研ぎ汁の中に含まれるビタミンB5(パンテトン酸)には、にきびや肌荒れを防ぎ、肌のキメを整える働きがあります。研ぎ汁洗顔を長く続けると、肌のくすみやメラニン色素を取る効果も期待できるのだとか。また、若返りのビタミンといわれているビタミンEが肌の再生を助けて古い角質を除去し、老化を防ぐともいわれています。

洗い方は、洗顔した後、研ぎ汁にその半分ほどの量の湯を足し、顔にぱしゃぱしゃとかけるように洗顔して、最後にぬるま湯で洗い流すだけ。しっとりとした洗い上がりになります。1日に朝晩2回行うと効果的です。

研ぎ汁をしばらく置いてから使う場合、底に沈殿物ができますので、全体をよくかき混ぜてから使います。

研ぎ汁の沈殿物で顔パック

蓋(ラップもOK)のできる容器に入れて、冷蔵庫の中で5時間から10時間ほど保管すると、容器の底に白い沈殿物がたまってきます。上澄みの水をこぼして残った沈殿物を、洗顔後水気をふきとった顔に塗り、3~5分放置した後ぬるま湯で洗い流します。洗うだけよりもより一層肌がしっとりしますし、美白にも効果があるといわれています。週に1回やるといいようです。


© VIETJO Life 容器の底に沈殿したもの

塗るときは、顔をごしごしこすらず、指の腹でやさしくなでつけるようにしてください。また、顔に塗った後にパックを乾かしてしまうと、肌の水分が急速に失われてしまいます。湿気の多い入浴時にやるなど、乾燥させないよう注意しましょう。

入浴剤として使う

家にバスタブがある場合は、お風呂のお湯に研ぎ汁を足して、入浴剤のように使用することもできます。ベトナムは湿気の多い国ではありますが、冷房でオフィスの中がかなり乾燥していて、知らない間に肌がガサガサになり、痒くなってくる場合もありますので、保湿は意外と大切です。シャワーしかない場合でも、最後に洗顔の要領で研ぎ汁を半量のお湯で薄めたものを足にばちゃばちゃかけてからすすぐと、足が乾燥して痒くて寝られないといった症状の緩和が期待できます。

歯の美白や口臭予防に

研ぎ汁を歯ブラシにつけて歯磨きすると、研ぎ汁に含まれる細かい粒子が歯の汚れを落とし、歯が白くなるといわれています。また、研ぎ汁で口をゆすぐと、虫歯や口臭の原因となる菌の繁殖が抑えられると考えられており、虫歯、口臭、口内炎などの予防に効果があるといわれています。

髪の手入れにも

研ぎ汁をリンスのように使うこともできます。まず洗髪して髪の汚れを取り除いてからタオルドライし、その後ライム(Chanh、チャイン)の果汁を数滴たらしたた研ぎ汁を髪全体にしっかり染み込ませ、最後にお湯ですすぎます。リンスを使わなくても髪がつやつやになるそうです。

 
このお米の研ぎ汁を使った美容法は、同じくお米の国日本でもお金のかからない美容法として行われています。今回ご紹介した5つの方法は、ベトナム女性の間で広く行われている方法ですが、全ての人に効果がある、あるいは安全であるとは言い切れませんので、ご自身の体と相談して試してみてくださいね。

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