ベトナムで大成する日本人
~仕事で成功する秘訣って?~

2017年04月26日公開

母国以外の国で働くことって勇気が要りますよね。言葉の面はもちろん、職場環境や衣食住の生活環境も全て異なります。そんな慣れないベトナムでの生活の中、どんな人がより良く働くことができるのか、どのように働いたら成果が上がるのか。今回は 「ベトナムで大成する日本人」 をテーマに、どういう人がベトナムで成功できるのか、にフォーカスしてみます。

多くの転職者のサポート・企業の採用活動のサポートをしてきた中で見えてきた共通点を整理してみました。「ベトナムで大成する日本人」になるためには、以下の4つが重要であると考えます。

① 他責にしない人
② 仕事一色モードになれる人
③ 相手の話に耳を傾けられる人
④ 違いを楽しめる人

①~③は仕事をする上で、自分自身が単体としてどうあるべきか、という内容です。④は相手とのコミュニケーションにおいて、どう自分があるべきか、という内容になります。

それでは、①から順番に見ていきましょう。

他責にしない人

「社長が〇〇だから」、「部下が〇〇だし」、「会社の体制が〇〇でさ」、といったいわゆる 愚痴 。愚痴を言うこと自体は否定はしませんが、それを言い訳にしていては、前には進めません。確かに日本と異なる環境なのですから、 周りのせいすることは簡単 です。では、そこで「自分は悪くない、と周りを理由に責任逃れしますか?」という話ですね。環境が異なっても、 周りを理由にせずに仕事ができる人が大成できる人 だと考えますし、これは日本でも同じですね。

 

仕事一色モードになれる人

ワークライフバランスという言葉が浸透して久しいですが、 バランスが大事 なのは言うまでもありません。

ただ、ベトナム現地では、「実績を上げられるかどうか」が非常にシビアに判断されます。特にベトナム人よりも多く給与をもらっている日本人には、会社側は多くのことを求めてきます。残業漬けになる必要は全くありませんが、「仕事に対しての意識の高さ」という点では、 仕事のことを四六時中考えていられるような人 が、大成できます。(日本人に求められることに関しては、こちらの記事を参照 ⇒ 「働く上で必要な3つの認識」 )。

 

相手の話に耳を傾けられる人

これは特にベトナム人スタッフと協働していくために重要な要素の1つです。

よく耳にする失敗談が、ベトナム人スタッフは日本人からのトップダウンに嫌気が差してしまう、というケース。彼ら ベトナム人はプライドの高い国民性 で、評価をしてもらえないこと、意見を聞き入れてもらえないことに不満を抱きます。そして、日本人以上に転職に抵抗がないことから、一旦そういう感情を抱かれてしまうと、後の祭りです。

普段からこまめにスタッフとコミュニケーションを取ることを意識し、 距離が近くて話しやすい日本人 という立ち位置を築けるようにしたいものですね。

 

違いを楽しめる人

最後は、ベトナムに限らず海外就職をする上での重要要素ですね。意外と「海外が好き」だから、と就職をした人の中でも、いざ働きだしてみるとその違いに上手く適応できなかったり、適応できないことにストレスを感じる人がいます。無意識に日本と比較をし、「日本だったらこうなのに・・・」と考えてしまっているからなのでしょうが、そうなると仕事も日常生活も決して楽しくありません。

「国が違えば、何もかも違って当たり前」というスタンス で、「こういうこともあるよね」と、受け入れ、違いを楽しむくらいの余裕を持つことが、精神面でも健康でいられる秘訣です。

 

以上、「ベトナムで大成する日本人」についていかがでしたでしょうか。せっかくベトナムで就職したにも関わらず、ストレスにまみれ、周りのせいにばかりしていては、働いていてもやりがいが感じられず、楽しくありませんね。日本でもベトナムでもストレスは付き物だと思いますが、そのストレスの原因を追求していくと、自分が変わると変えることができることもある、と気づくきっかけになるのではないでしょうか。ベトナムのせい、他人のせいにせず、違いを楽しみ、充実したベトナムライフを送っていただければ、と思います。

<執筆協力>
JellyfishHR Co.,Ltd
2013年8月から日系人材紹介会社としてベトナムに進出。現在「ハノイ 」「ハイフォン」「ホーチミン」の3拠点にて、日系、非日系問わず人材紹介サービスを提供しており、SNSを活用した無料求人サイト「Billion」の運営、また日本語教育サービスを提供している。
ホームページURL → http://jellyfishhr.jp/
ベトジョーライフでコラム連載中 → 「Voice ~ベトナム最前線で働く人の声~」