感情を表すベトナム単語28
~気持ちをわかって欲しい!~

2016年02月29日公開

外国語を学ぶとき、「私は学生です」「これは教科書です」といった状況を説明する言葉は最初の段階で覚え、語彙が増えればどんどん使えるようになっていきますが、日常会話に最も出てくる今の気持ちを表す言葉は、しっかり覚えたと思っていても、今自分の気持ちを伝えたいときにとっさに言葉が思い浮かばず、もどかしい思いをすることが多いように思います。そこで、頭の引き出しから出しやすくするために、気持ちを表す言葉だけを集めてみました。

感情を表すベトナム語

日常生活でよく使う感情表現について代表的なものを、覚えやすいようにそれぞれ一つまたは二つだけ挙げてみました。

感情を表すベトナム語
嬉しい、楽しい
vui

ヴーイ
楽しい
thích thú

ティックトゥー
興味がある
hứng thú

フントゥー
悲しい、寂しい
buồn

ブオン
好き
thích

ティック
嫌い
ghét

ゲーッ
怒った
tức giận

トゥッザン/トゥックヤン
いらいらする
bực mình

ブックミン
がっかりした
thất vọng

タットヴォン
残念な
tiếc

ティエック
退屈な
chán

チャーン
憂鬱な
chán nản

チャンナン
怖い
sợ

ソー
心配な
lo lắng

ローラン
孤独な
cô đơn

コードン
驚いた
ngạc nhiên

ガックニエン
恥ずかしい
mắc cỡ, xấu hổ

マッカー, サウホ
満足した
hài lòng

ハイロン
安心した
yên tâm

イエンタム/インタム
誇らしい
tự hào

トゥハオ
わくわくする
nôn nao

ノンナオ
どきどきする
hồi hộp

ホイホップ
気持ちが良い
thoải mái

トアイマイ
心地よい
dễ chịu

ゼーチウ/イエーチウ
申し訳ない
cảm thấy có lỗi
(※)
カムタイコーロイ
つらい
khổ sở

コーソー
疲れた
mệt mỏi

メットモーイ
不愉快な
khó chịu

コーチウ
(※)直訳すると「過失があるように感じる」

 
自分の感情を簡単に表現したいとき、単語だけ言うと誰が悲しいのかはっきりしないので、主語である「私」=「Tôi」などの人称の後に続けて言います。例)Tôi vui.(私は嬉しい)

また、「~に感じる」としたいときは、「Tôi cảm thấy(カムタイ)~」とすると良いでしょう。
例)Tôi cảm thấy mệt mỏi.(私は疲れを感じます)
 

感情をより強調したいとき

今の感情をもっと強調したいとき、例えば「とっても嬉しい!」「悲しすぎる!」などと言いたい時は、語尾に「とても」を意味する「lắm(ラム)」や「quá(クワ)」を付けて表現することができます。今まさに感じている気持ちを吐露する場合は、「quá(クワ)」のほうを使います。

 例)Buồn lắm ! / Buồn quá ! (とっても悲しい!)

更にもっと強調したいときは、「ものすごく」という意味の「ghê(ゲー)」をつけます。元々は「ものすごく恐ろしい」という意味を持つ言葉です。

 例) Buồn ghê ! (ものすごく悲しい!)

同じく、ものすごく(恐ろしい)という意味の「dữ(ズー/ユー)」を付けて表現することもあります。

 例) Tết ở nước ngoài buồn dữ lắm! (テトに外国にいるのはものすごく寂しい!)
    Sao buồn dữ vậy ? (なんでそんなに悲しんでいるの?)

また、ベトナム独特の表現で「~ ơi là ~」という言い方があります。「ơi(オーイ)」は呼びかけの言葉、「là(ラ)」は日本語でいうと主語を表す「~は」の意味。日本語に直訳するのは難しいですが、「(悲しすぎて)思わず呼びかけてしまう」という状況なので、「(悲しくて)たまらない」といったニュアンスになります。

 例) Buồn ơi là buồn. (悲しくてたまらない)
    Thích ơi là thích. (好きでたまらない)
 

自分の気持ちを相手に伝えるのは、お互いを知り合うための大事な一歩。とっさに感じたことをすぐに伝えられるように覚えましょう!