1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
ベトナムの街中をさまよっている最中、人間なら誰しもが経験する「Call of nature」、自然が私を呼んでいる・・・。できるだけ綺麗なトイレに行きたいのが人の情というものですが、このニーズに応えるべく、最近ホーチミン市を中心に「5つ星公衆トイレ」なるものが登場しました! 日本人はちょっとびっくりするトイレでもあるので、詳しく紹介したいと思います。
© VIETJO Life
© VIETJO Life
このトイレ、ホーチミン市に本拠を置く サコムバンク(SACOMBANK) という銀行が、自社ATMに併設して建設したものです。メインはある意味ATMのほうだったんですね。2014年11月から設置を開始し、100か所まで増やす計画だそうです。1か所の総工費は8億~10億VND(約460万~570万円)で、清掃員の費用や電気代、水道代などすべてサコムバンクが負担しているそうです。入り口にはスロープが設けられており、車椅子でもそのまま入ることができます。
© VIETJO Life
トイレには清掃員が常時いるのですが、驚くことにトイレの使用は完全に無料です。ベトナムでは人が常駐している公衆トイレでは使用料を払わねばなりませんし、香港など「トイレおばさん」が常にいるところではチップを払う習慣がある国が多いですが、この5つ星公衆トイレではチップを求められることはありません。
© VIETJO Life
入り口に「履物は外に置いてください」の文字が。5つ星公衆トイレは、土足厳禁のトイレなのです。中に上履きのサンダルがありますので、それに履き替えます。サンダルはなぜか先端がカットしてあります。持ち去り防止のためなんでしょうか?
© VIETJO Life
床も洗面台もぴかぴか! トイレの臭いもありません。写真左側の小さなスペースに椅子があって、清掃員はそこにいるのですが、週末このトイレに行ったところ、清掃員のお子さんが床で寝ていたのにはびっくりしました。そのぐらいキレイにしているということなのかもしれません。ある意味5つ星ホテルのトイレよりキレイ!?
トイレットペーパーは、個室内に備え付けられているタイプもありますし、清掃員が配ってくれるところもあります。紙代ももちろんかかりません。
© VIETJO Life
個室の中はゴミ一つなく、便座はご覧のようにキレイ。但し、やはり使い方が悪い人がいるのか、中には早速便座がなくなってしまっているものも。それでも、写真をじっくり見ても全く汚れが見当たらないほどキレイです。これなら安心して使えます。ベトナムでこれだけキレイだとちょっと感激しますね。清掃員の方のお給料がどの程度かわかりませんが、サコムバンクと清掃員さんに感謝です。このサービスが今後ずっと続くといいのですが。
残念ながら、この公衆トイレは24時間営業ではありません。また、人を常駐させねばならないことから、テト(旧正月)期間中は利用できない可能性がありますので、ご注意ください。
設置場所は、サコムバンクの本拠地がホーチミン市ということもあり、今のところホーチミン市と周辺省のみのようです。筆者は子供がまだ小さいため、外出先で「おしっこー」なんてことがよくあるので助かります。きれいなトイレがあることもあり、最近は1区タオダン公園の遊具でよく遊ばせています。皆さんもぜひ活用してください。