ローカル美容室ってどう?②
~女性カット&デジパ編~

2015年04月16日公開

前回、 ローカル美容室ってどう?① で、ローカル美容院で男性がカットしたらどんな感じかという一例を紹介しましたが、今回は女性編集スタッフが、日本では見かけない大掛かりな機械にドキドキはらはらしつつも、思い切って挑戦したカット&パーマを紹介したいと思います。

担当していただくのは引き続き、 アラタ・ヘアサロン のオーナーであるボーイ氏です。(2016年7月、アラタ・ヘアサロンは7区フーミーフン地区のマンション「スカイガーデン」に移転しました)

女性スタッフが店内のヘアカタログから選んだヘアスタイルはこちら。


© VIETJO Life

ゆるふわパーマのこういった髪型をしているベトナム女性を見かけることはあまりありません。果たして、このゆるふわ感をボーイ氏は再現できるのでしょうか。

シャンプーしてからカット

まずは、奥の部屋でシャンプーから。


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この時は、シャンプー担当のスタッフから、指の腹で洗うか爪を使って洗うか、きちんと確認されたそうです。爪を使わずに洗ってもらいましたが、あまりに気持ちが良くて、スタッフは半分寝てしまったようです。メイクをしていなければ、フェイスマッサージもお願いしたいところ。

その後、ボーイ氏にカットしてもらいました。


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いよいよパーマ・・・なぜかマスクとガウンを装着

パーマにとりかかかるところで、おもむろに差し出されたのは・・・・


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マスクと着物のようなガウン。そして耳カバーも装着されました。パーマ液の匂いを防ぐためと、洋服や耳が汚れないようにとの気遣いで、このお店ではやっているようです。「僕たちは薬剤の匂いになれているけれど、お客様はつらいでしょうから」とボーイ氏。ローカルでここまで気遣ってくれるお店は珍しいのではないでしょうか。もちろん、必要なければ断ってもかまいません。


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このお店では、パーマは「普通(thông thường、トントゥオン)」と「高級(cao cấp、カオカップ)」の2種類があり、「高級」の場合は日本の美容室でも使用しているような海外ブランドの薬品を使用します。最初に使ったのはロレアルの縮毛矯正のためのパーマ液。髪の色が若干明るくなりました。

日本とあまりにも違いすぎる機材

そしていよいよ、カーラーを巻きます。ゆるふわ感を出すということで、デジタルパーマをかけることになりました。ベトナム語でデジタルパーマのことを、「uốn setting(ウオン セッティン)」または「uốn kỹ thuật số(ウオン キートゥアットソー)」と言います(kỹ thuật số=デジタル)。デジタルパーマは通常のパーマ(コールドパーマ)と違い、カーラーを温めてパーマ剤の作用+熱加工で仕上げるホットパーマのこと。

襟足の髪の長さが短い部分は、デジタルパーマのカーラーが巻けないので、先にコールドパーマを施します。

そして、デジタルパーマの機材は、日本ではお目にかかったことのない、かなり大掛かりな感じのものでした。


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髪全体が上に釣られたようになるので、頭を全く動かすことができないのが難点ですが、お店のスタッフたちがコーヒーを手に持たせてくれたり、世話をやいてくれます。デジタルパーマはカーラーが大きくて重いのですが、カーラーを釣ってあるので、体にかかる重みはひょっとしたら日本で使っている機材より楽かもしれません。


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頭が熱くなりすぎないようにと、スタッフ二人がかりでドライヤーの冷風で冷やしてくれました。

そして30分後、カーラーを外すと・・・


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ベートーベン!? と思わず指揮を始めてしまうぐらいの仕上がり。果たして、これがちゃんとゆるふわになるのか、ドキドキしながらシャンプーへ。

果たして、仕上がりは!?


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またしても二人がかりでドライヤーで乾かしてもらった結果、このようになりました。


© VIETJO Life

見事、ヘアカタログの写真とほぼ同じ、ゆるふわな感じに仕上がりました!

気になる料金は・・・

海外ブランドの薬剤を使用したデジタルパーマ(カット+シャンプー込み)の料金は 70万VND(約3900円) でした。日本のカット料金ぐらいのお値段で、この仕上がり。大満足です。かかった時間は2時間半程度でした。

どこのローカル美容室でも同じように仕上がるわけではないですが、こんなに上手なところもあるという例を紹介してみました。皆さんも、お気に入りの美容室、見つけてくださいね。

なお、ベトナムの美容室は殆どの人が予約せず飛び込みで利用しているようです。週末でも午前中が比較的すいていますので、なるべく早めの時間に行くと良いでしょう。また、テト前は信じられないほど込み合いますので、どうしてもという場合以外はその時期は避けたほうが無難です。

 
さて、ローカル美容室の利用で必ず必要になるのがベトナム語。次回は、 美容室で使えるベトナム語 についてご紹介したいと思います。

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(2016年7月、アラタ・ヘアサロンは7区フーミーフン地区のマンション「スカイガーデン」に移転しました)

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